カント(CRDA) Z.506水上爆撃機

CANT(CRDA) Z.506 Airone

イタリア王立空軍

Z.506
カントZ.506B水上爆撃機

 1935年7月にCRDA(Cantieri Riuniti dell'Adriatico:アドリア海合同造船所)が開発した、カ ント(Cantiere Navale Triestino:トリエステ造船所。正確にはCRDA CANT(Cantieri Riuniti dell'Adriatico e Cantiere Navale Triestino)が 正式社名であるが、通常航空機の場合はCANTの社名が使われる)Z.506は乗客12〜14名を乗せる旅客 貨物機としてアラリットリア航空会社の地中海路線に就航した。
 この機体の軍用型がカントZ506Bアイローネ(アオサギの意)としてイタリア空軍に採用された。この 軍用型は37年11月に1000キログラムの貨物を積んで高度1万155メートルを飛行し、当時の荷重対 高度記録を樹立するほどの高性能機であった。
 戦争中は地中海沿岸の偵察や連合国艦船への攻撃などの任務についたが、イタリア降伏後は逆に連合軍機と してドイツ軍との戦闘にも参加している。また戦後も20機ほどが航空海上救難任務に従事し、1959年ま で現役で使用されている。

機体詳細データ(Z.506B)
全長19.25m全高 7.40m
全幅26.50m翼面積87.00m2
自重8,300kg最大重量12,300kg
最高速度365km/h(高度3,000m)上昇限度8,000m
航続距離2,745km巡航速度325km/h
発動機アルファロメオ 126RC34 星形空冷9気筒 750馬力×3基
乗員数 4名総生産機数 304機
武装7.7mm機銃×1〜3、12.7mm機銃×1、航空魚雷×1または爆弾最大1,200kg
主要タイプ Z.505:民間郵便機用の3発大型水上機原型
Z.506:Z.505を僅かに縮小した民間用旅客輸送水上機原型
Z.506A:Z.506原型に準拠する初期生産型。地中海航空路線に就航
Z.506B:最初の軍用機型。縦列複座操縦席、腹部ゴンドラ式の爆撃手、銃手席を搭載
Z.506S:戦後、Z.506Bを改修して製作された海上救難機型の呼称
Z.506陸上機:Z.506Bを改造、固定脚を装備した航続記録試験機。1機製作
Z.509:Z.506Aの拡大型。大西洋横断郵便事業用に3機だけ製作された