ヤコブレフ Yak−9戦闘機

Yakovlev Yak-9
Яковлева Як-9


ソビエト赤軍 他

Yak-9
Yak−9D戦闘機の編隊

 Yak−7の長距離戦闘機型である Yak−7DIから発展した機体。Yak−1から 続くヤコブレフのレシプロ戦闘機として決定版となる機体である。低高度格闘型に特化した Yak−3と逆に中・高々度用戦 闘機として設計が行われているが、前線での対地攻撃にも従事できる汎用性を持っていた。
 他国の主力戦闘機に比べて小型の機体であったが、大戦中に製造された機体は木金混合構造だったた め重量が大きく、速度性能はあまり高くない。戦後生産された機体は全金属製となり、速度性能も改善 している。
 朝鮮戦争では共産軍(中華人民共和国・朝鮮民主主義人民共和国軍)の主力戦闘機として活躍し、ジ ェット戦闘機であるMiG−15が 登場するまで低高度での対地攻撃から高々度での国連軍爆撃機の要撃まで幅広い任務に従事した。
 なお、戦後は東欧諸国でも運用されており、「フランク」(Frank)というNATOコード名が付けら れている(これは太平洋戦争中に米軍が日本陸軍の 四式戦闘機「疾風」に付与し たコード名と同じである)。

機体詳細データ(Yak−9D)
全長 8.60m全高 3.00m
全幅 9.74m翼面積17.15m2
自重2,350kg最大重量3,117kg
最高速度590km/h上昇限度9,100m
航続距離1,360km巡航速度533km/h
発動機クリモフ VK-105PF 液冷V型12気筒 1,180馬力×1基
乗員数 1名総生産機数16,769機
武装12.7mm機銃×1、20mm機関砲×1
機体詳細データ(Yak−9U)
全長 8.55m全高 2.96m
全幅 9.77m翼面積17.25m2
自重2,512kg最大重量3,204kg
最高速度700km/h(高度5,000m)上昇限度11,900m
航続距離 870km巡航速度575km/h
発動機クリモフ VK-107A 液冷V型12気筒 1,650馬力×1基
乗員数 1名総生産機数上記参照
武装12.7mm機銃×2、20mm機関砲×1、100kg爆弾×2等
主要タイプ Yak-9:Yak-7DIから発展した単座戦闘機型。20mm機関砲×1、12.7mm機銃×1
Yak-9/106:VK-106エンジン(1,350hp)搭載のエンジンテストベッド機。Ya-33とも呼ばれる
Yak-9T:37mm機関砲を搭載する対装甲車両攻撃型
Yak-9TK:大口径機関砲搭載の対装甲車両攻撃型。搭載機関砲は20mm、23mm、37mm、45mmなど数種類ある
Yak-9K:45mm機関砲を搭載する地上攻撃型
Yak-9D:外翼に燃料タンクを追加した長距離型
Yak-9TD:Yak-9K同様に45mm機関砲を搭載し、50kg爆弾×4の搭載能力を持つ機体
Yak-9B:内部爆弾倉を持つ軽爆撃機型。100kg爆弾×4搭載可能
Yak-9DD:胴体大型タンクと落下タンクを装備した超長距離型。操縦席の位置が後ろに下がった
Yak-9M:Yak-9とは搭載武装が異なる中期改良型。相違点はまちまち
Yak-9M PVOВойска ПВО(ソビエト防空軍)が使用した機体。VK-105PF2エンジン搭載
Yak-9S:Yak-9Mの改良型。23mm機関砲×1、20mm機関砲×2
Yak-9P:全金属製。12.7mm機銃の換わりに20mm機関砲×1〜2を搭載したモデル
Yak-9PD:高々度型。到達高度14,500mを達成
Yak-9U:多くの変更を盛り込んだ第二世代生産型。VK-105PF2とVK-107A装備型がある
Yak-9UV:Yak-9Uの複座型。連絡機兼練習機
Yak-9UT:Yak-9Uの複座型。大半の機体は金属応力外皮を持つ。37mm機関砲を装備
Yak-9V:複座型。戦闘練習機として使用
Yak-9L:二段過給器付きエンジンを持つ軽量型
Yak-9R:偵察機型。偵察装備は数種類有る。Yak-9Fとも呼称
Yak-9K:Yak-7K同様の高速連絡機(45mm砲装備の戦闘機型とする資料もある)
Yak-9 Курьерский:Yak-9Kを戦闘機型としている資料で高速連絡機型とされる機体の呼称
S-49:ユーゴスラビアで製造された改良型