ヤコブレフ Yak−7戦闘機

Yakovlev Yak-7
Яковлева Як-7


ソビエト赤軍 他

Yak-7B
Yak−7B戦闘機

 Yak−1を原型とする複座練習 機型の−27(後にUTI−26と改称)から派生した単座戦闘機タイプの機体。複座型へ の改修に伴い、Yak−1に比べ機体重心がやや後方に移されている。このバランス調整により、扱 いにくかったYak−1とは異なり非常に扱いやすい機体となっている。また大戦初期のソビエト機らし く構造や仕上げが簡略化されており、この点も量産化に有利であったため、早急に多量の戦闘機が必要だ ったソビエト赤軍は、−27の単座戦闘機への改修と生産命令を出すことになった。
 量産開始後にも改良が続けられ、木金混合だった主翼構造を鋼製に変更したB型や、廃止された後部座 席に追加燃料タンクを搭載した長距離型などの派生・改良型も製作され、1941年から42年までの短 期間に6,000機を越える機体が製造されている(生産期間が短いのは、さらに優秀な Yak−9が完成したためである)。
 もちろん当初の計画どおり複座練習機型も生産が行われ、これらの複座型は戦後も旧共産諸国(ポーラ ンドやハンガリーなど)で練習機として使用されている。

機体詳細データ(Yak−7)
全長 8.50m全高 2.75m
全幅10.00m翼面積17.15m2
自重2,477kg最大重量2,960kg
最高速度560km/h上昇限度9,250m
航続距離 650km巡航速度470km/h
発動機クリモフ VK-105P 液冷V型12気筒 1,050馬力×1基
乗員数 1名総生産機数6,399機
武装7.62mm機銃×2、20mm機関砲×1
機体詳細データ(Yak−7B:寸法はYak−7と同じ)
自重2,490kg最大重量3,010kg
最高速度570km/h上昇限度9,900m
航続距離 650km巡航速度514km/h
発動機クリモフ VK-105PF 液冷V型12気筒 1,180馬力×1基
乗員数 1名総生産機数上記参照
武装12.7mm機銃×2、20mm機関砲×1、100kg爆弾×2または82mm無誘導ロケット弾×6
主要タイプ I-27:縦列複座操縦席の原型機
UTI-26:生産型練習機の初期型。構造単純化。後にYak-7UTIと改称
Yak-7V:UTI-26Vとも呼ばれる複座練習機型。(1,500機程度)
Yak-7:単座型に改設計された最初の戦闘機型。20mm機関砲×1、7.62mm機銃×2
Yak-7A:Yak-7の火力強化型。VK-105PAエンジン搭載。20mm機関砲×1、12.7mm機銃×2
Yak-7B:主要生産型。主翼形状変更。翼下に爆弾等搭載可能
Yak-7D:全金属製桁を持つ長距離用開発機。試作のみ
Yak-7DI:Yak-7Dをベースにする長距離戦闘機。全金属製主翼とYak-1Bの風防を持つ
Yak-7/M-82:Ya-30原型機にM-82星形空冷エンジンを搭載した試験機
Yak-7T:37mm及び45mm機関砲を搭載した対戦車攻撃機の開発機
Yak-7K:要人用後席を装備した高速連絡機型
Yak-7PVRD:翼下にDM-4Cラムジェットエンジン×2を搭載した試験機
Yak-7R:液体ロケット×1とラムジェット×2を搭載した実験機
Yak-7ZhRD:ZhRDロケットエンジンの空中試験機。上記Yak-7Rと同一か?
Yak-7R:上記Yak-7Rと異なる機体。鹵獲した独「ユモ」004ジェットエンジンのテストベッド機