ヤコブレフ Yak−3戦闘機

Yakovlev Yak-3
Яковлева Як-3


ソビエト赤軍 他

Yak-3
Yak−3戦闘機(亡命フランス人部隊「ノルマンディ・ニーメン」所属機)

 低空での格闘戦能力に特化した小型軽量の機体としてYak−1Mから 発展した戦闘機。この機は高度4,000m以下の低空では傑出した格闘戦闘機として活躍した。
 1943年に当機の開発を開始、Yak−1Mの機体をベースに水滴型風防や両端を切りつめた主翼を 新たに装備した原型機は同年中に初飛行した。計画当初はVK−107Aエンジンを搭載する予定だった が、エンジンが完成しなかったためVK−105PF2エンジンを搭載している(そのため原型機はYa k−1M−105PF2と呼称されることがある)。
 当機は低高度域(高度2,500〜3,000メートル)では Bf109Fw190といったライバル機より も機動性に優れており、速度や上昇率でも勝っていたため第二次大戦時の最強格闘戦闘機として挙げられ ることも少なくない。
 また亡命フランス人部隊(ノルマンディ・ニーメン:Normandie-Niémen)や 亡命ポーランド人部隊(第一ワルシャワ戦闘機連隊:1 Pułku Lotnictwa Myśliwskiego "Warszawa")などへの機 体供与も行われており、亡命外国人パイロットにも評判が良かったと伝えられる。

機体詳細データ(Yak−3)
全長 8.50m全高 2.42m
全幅 9.20m翼面積14.85m2
自重2,123kg最大重量2,692kg
最高速度646km/h(高度4,100m)上昇限度10,400m
航続距離 650km巡航速度567km/h
発動機クリモフ VK-105PF-2 液冷V型12気筒 1,300馬力×1基
乗員数 1名総生産機数4,848機
武装12.7mm機銃×2、20mm機関砲×1
機体詳細データ(Yak−3P:寸法、搭載エンジンはYak−3と同じ)
自重2,150kg最大重量2,710kg
最高速度640km/h上昇限度10,500m
航続距離 610km巡航速度572km/h
乗員数 1名総生産機数上記参照
武装20mm機関砲×3
主要タイプ Yak-3:Yak-1Mから発展した機体。VK-105PF2エンジン搭載。20mm機関砲×1、12.7mm機銃×2
Yak-3/VK-107A:VK-107Aエンジン(1,650hp)搭載の高速型。20mm機関砲×2。試作のみ
Yak-3/VK-108:VK-108エンジン(1,850hp)搭載の試験機。Yak-3/VK-107Aを改修
Yak-3K:45mm砲×1搭載の対戦車攻撃機型。計画のみ?
Yak-3T:37mm砲×1、20mm機関砲×2を搭載する対装甲車両攻撃機型。試作のみ
Yak-3T-57:57mm砲×1搭載の対戦車攻撃機型。Yak-3T改修の試作のみ
Yak-3P:12.7mm機銃の換わりに20mm機関砲×2を搭載したモデル
Yak-3PD:VK-105PDエンジン搭載の高々度戦闘機原型。与圧操縦席装備や二段過給器付きなど数種類がある
Yak-3V:全幅を拡大した超高々度戦闘機原型?。おそらく飛行せず
Yak-3U:ASh-82FN星形空冷エンジン(1,850hp)搭載モデル。胴体再設計、20mm機関砲×2。試作のみ
Yak-3TK:排気タービン付きモデルと言われるが旧ソ連側に残された資料は無い
Yak-3RD:延長した後部胴体にRD-1補助ロケットエンジン(推力295kg)を搭載した試験機。試験中墜落
Yak-3UTI:複座型とした転換練習機。Yak-11の原型となった