コンベア XP−81試作戦闘機

Convair XP-81

合衆国陸軍航空隊

XP-81
XP−81原型機(背部のふくらみはジェットエンジンの吸気口)

 第二次大戦中に開発されたジェットエンジン(タービンエンジン)は燃料の消費が激しく、搭載機の 航続距離はどれも短い物であった。この欠点を克服するためコンベア社が示したプランの一つが混合動 力機であった。
 1944年に米陸軍が太平洋戦線で使用するための高性能戦闘機を欲した時、コンベア社は強力な戦 闘力と長大な航続距離を並立させるため、高速発揮用のジェットエンジンと長距離巡航用のターボプロ ップエンジンを両方搭載する機体を提案した。巡航用に旧来のレシプロエンジンを搭載しなかったのは、 使用燃料の統一化を図ったためである。
 低翼単葉全金属製のオーソドックスな機体の前後に、牽引式プロペラを付けたターボプロップと推進 動力であるターボジェットの各1基を搭載しており、離陸時や戦闘時には両方のエンジンを、巡航時に はプロペラ推進のみを使用するよう計画された。原型機の機体は1944年中に完成したが、搭載する ターボプロップエンジンの開発に手間取り、原型機はレシプロエンジンであるロールスロイス/パッカー ドのマーリンエンジンを搭載して1945年2月に初飛行を行っている。
 ようやく完成したターボプロップエンジンを搭載した飛行試験は1945年末から開始されたが、計 画出力の6割に満たない性能しか示すことが出来ず、レシプロエンジンに劣ると判断され、戦争終結に よる軍備縮小もあって計画は放棄されることになった。

機体詳細データ(XP−81(一部計画値))
全長13.67m全高 4.27m
全幅15.39m翼面積39.48m2
自重5,786kg最大重量11,181kg
最高速度769km/h(海面高度)上昇限度10,820m
航続距離4,023km巡航速度443km/h
発動機ジェネラル・エレクトリック XT31-GE-1 ターボプロップ 2,300馬力相当×1基
(初飛行時はパッカード V-1650-7「マーリン」 液冷V型12気筒 1,695馬力×1基を搭載)
およびアリスン T33-GE-5ターボジェット 推力1,700kg×1基
乗員数 1名総生産機数 1機
武装12.7mm機銃もしくは20mm機関砲×6
主要タイプ XP-81:単座長距離護衛戦闘機の原型。計画破棄により量産されず