ノースロップ XP−79フライング・ラム試作戦闘機

Northrop XP-79 "Flying Ram"

合衆国陸軍航空軍

XP-79
XP−79原型機

 1942年にノースロップ社が提案したロケット推進の全翼型高速戦闘機が元となる機体。提案を受けた 米陸軍は翌年1月にXP−79の名称で原型3機を発注した。毒性・腐食性の強いロケット燃料から機体を 護るためにマグネシウム合金製モノコック構造に厚い外皮を持つ機体として設計されたが、不安定なロケッ トエンジンは早々に計画から外され、ウェスチングハウス社製のターボジェットが搭載されることになった。
 拠点防衛用の迎撃機であるため機体には急上昇急降下の能力が求められ、操縦士にかかるG(重力加速度) は非常に高くなると予測されたため、操縦士は高Gに耐えられるうつぶせ姿勢で操縦するようになっており、 また前述の理由から非常に頑丈に作られた機体は、追いつめた敵爆撃機尾翼に接触しても耐えられると考えられ ていた(そのため当機は体当たり専用機であるような印象を持たれていることがある)。似たようなコンセ プトで作られたドイツのBv40と比較 してみるのも面白いだろう。
 全翼機の飛行特性を確かめるため作られた無動力グライダーは1944年7月に飛行したが、大戦終結な どの影響から原型機製作は1機のみに削減され、実際にエンジンを搭載した原型機は1945年9月12日 の初飛行で墜落し、当機の開発もそこで打ち切られてしまった。

機体詳細データ(XP−79B:一部計画値)
全長 4.27m全高 2.13m
全幅 8.53m翼面積25.83m2
自重2,649kg最大重量3,932kg
最高速度880km/h上昇限度12,190m
航続距離1,598km巡航速度不明
発動機ウェスチングハウス 19B ターボジェット 静止推力522kg×2基
乗員数 1名総生産機数 1機
武装12.7mm機銃×4
主要タイプ XP-79:単座ロケット迎撃機の計画呼称
MX-324:飛行特性試験用の無動力グライダー機の呼称
XP-79B:ジェットエンジン搭載型原型機の呼称