マクダネル XP−67試作戦闘機

McDonnell XP-67

合衆国陸軍航空軍

XP-67
XP−67原型機((c)USAF Museum)

 創立したばかりの航空機メーカーであるマクダネル社(1939年創立)は、1941年7月に米陸軍から 長距離戦闘機の試作開発を指示された。マクダネル社は新進のメーカーらしく野心的な設計を提示することで この期待に応えようとした。
 マクダネル社が示した設計は双発単座の機体であったが、高速を発揮させるため胴体やエンジンナセルが主 翼と融合したような平たい形状をしており、また最初の提案では通常の機銃だけでなく大口径機関砲や果ては 75ミリ砲の搭載まで示唆されていた(最終的に37ミリ機関砲が搭載されることになった)。
 完成した原型1号機を使った地上試験が1943年12月に実施されたが、エンジン不調により発火、損傷 してしまったため初飛行は翌年1月まで延期されている。44年1月6日の初飛行もエンジン不調のため、た った6分間の飛行で終わり、以降もエンジン不調(主に冷却不足)に悩まされたため、風洞試験などを行い機 体形状の修正を実施した。しかしエンジン過熱問題は修正されず、44年9月に陸軍は開発契約をキャンセル してしまったため、原型2号機が作られること無く終わってしまった。
 当機に搭載されたエンジンはコンチネンタル社のXI−1430に排気タービンを取り付けたものだが、こ のエンジンは英ロールス・ロイス社のマーリンや独ダイムラーベンツ社のDB601などに対抗できるだけの 性能を秘めていたものの、開発に手こずったため時機を失した不運なエンジンであり、このエンジンの不調に 引きずられた形で計画中止となってしまった当機も不運な機体であったと言えよう。

機体詳細データ(XP−67)
全長13.64m全高 4.80m
全幅16.76m翼面積38.46m2
自重8,049kg最大重量10,031kg
最高速度652km/h(高度7,620m)上昇限度11,400m
航続距離3,838km巡航速度不明
発動機コンチネンタル XI-1430-17/19 液冷倒立V型12気筒 1,350馬力×2基
乗員数 1名総生産機数 1機
武装37ミリ機関砲×6
主要タイプ XP-67:当機原型機の呼称。2機発注されたが2号機はキャンセルされた