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ノースロップ XP−56ブラックブレット試作戦闘機

Northrop XP-56 "Black Bullet"

合衆国陸軍航空隊

XP-56
XP−56原型1号機

 第二次大戦開戦後に計画された試作迎撃戦闘機。1939年に提唱された無尾翼機体の設計に推進式 プロペラを搭載した奇抜なスタイルをしており、1940年9月に原型1機の制作が発注された。
 機体軽量化・構造強化のためマグネシウム合金の構造材を全溶接で組み立てられており、プラット& ホイットニー社の試作エンジンX-1800で推進式二重反転プロペラを駆動させるよう計画されていた。し かしP&W社がX-1800エンジンの開発を断念したことから、原型機には(ノースロップ社が当機への搭 載をやや不適当と考えていた)R-2800エンジンを搭載することになった。
 原型機と平行して当機の空力特性を実験するための飛行模型N1Mも制作されており、この機体を使 用した実験により垂直尾翼面積の拡大や主翼形状変更による安定性改良が必要であることが判明したた め、1942年2月にこれら改良を加えた原型2号機も発注されている。
 原型1号機は1943年9月30日に初飛行したが、この機体は左主脚の破損により滑走中に大破し たため破棄されている。原型2号機は翌44年3月23日に初飛行し、10回の試験飛行を行っている が、機首が重いという重心バランスの悪さやエンジン出力の不足、燃費の悪さなどの問題点が多かった ため試験飛行は中止され、その後開発計画も中止となってしまった。

機体詳細データ(XP−56:一部数値は計画値)
全長 8.38m全高 3.35m
全幅12.96m翼面積28.44m2
自重3,955kg最大重量5,520kg
最高速度749km/h(高度7,620m)上昇限度10,060m
航続距離1,062km巡航速度不明
発動機プラット&ホイットニー R-2800-29 空冷星形複列18気筒 2,000馬力×1基
乗員数1名総生産機数2機(XP-56原型のみ)
武装12.7mm機銃×4、20mm機関砲×2
主要タイプ XP-56:当機呼称。1号機と2号機では垂直尾翼や主翼の形状が異なる
N1M:飛行特性試験用の飛行模型。ライカミングエンジン搭載