コンソリデーテッド XP4Y試作哨戒飛行艇

Consolidated XP4Y

合衆国海軍航空隊

XP4Y
XP4Y−1原型機

 1938年に開発が始まった双発長距離飛行艇。新開発の大アスペクト比を持った主翼により、 従来のエンジンでも長大な航続力を得られるよう設計されている。
 翌39年5月に原型1号機が完成し飛行試験を開始する直前になって欧州では第二次大戦が勃発、 コンソリデーテッド社は当機を軍用として売り込むことに成功し、米国海軍からXP4Y−1の呼 称(非公式名称「コレヒドール」)で原型1機の発注を得ることが出来た。
 全金属構造を持つ片持ち単葉(主翼端に折り畳み式の安定フロートを装備)、双発・双尾翼の原 型機は、3年にわたる再設計と飛行試験の繰り返しが行われ、優秀な飛行特性と良好な燃費による 長大な航続力を示したが、搭載エンジンとして採用したR−3350サイクロンエンジンが第一線 で使用される機体(特に B−29爆撃機)への使用を優 先されてしまったため、せっかく得ていた生産型200機の発注は1943年夏に取り消されてし まった。
 余談ではあるが、当機の大量発注を見込んでコンソリデーテッド社はニューオーリンズに新工場 を建設していたため、契約キャンセルにより大損害を出すところであったが、 PBYカタリナ飛行艇が想像以 上の発注を得ていたため、当工場もカタリナ飛行艇の製造に使用されることになり同社の損害は回 避された。
 なお陸上哨戒機であるPB4Y(B−24 爆撃機の改修型)が1950年代初頭にP4Yへ呼称を変更しているため、当機と呼称の混同に 注意が必要である。

機体詳細データ(XP4Y−1/武装は計画のみ)
全長22.58m全高 7.67m
全幅33.53m翼面積97.36m2
自重13,306kg最大重量21,772kg
最高速度398km/h(高度4,145m)上昇限度6,520m
航続距離5,279km巡航速度219km/h
発動機ライト R-3350「サイクロン」空冷星形複列14気筒 2,300馬力×2基
乗員数7名程度総生産機数2機
武装37mm機関砲×1(機首)、12.7mm機銃×2(背部、尾部)、主翼下に4,000lb(1,814kg)までの爆弾等
主要タイプ Model 31:当機の社内モデル名
XP4Y-1:米海軍発注の原型機呼称
P4Y-1:生産型の呼称。発注されていた200機は全部キャンセルされた