ボーイング XF8B試作艦上戦闘機

Boeing XF8B

合衆国海軍航空隊

XF8B
XF8B−1原型機

 太平洋戦争中期になって戦況が米軍側有利に傾き始めると、米海軍では空母艦載機による日本本土 攻撃を視野に入れた作戦立案が盛んになった。ところが、あまり日本本土に航空母艦を近づけて展開 するのは日本の陸上機による攻撃を受ける可能性が高くなるため、できるだけ離れた位置から離艦し て日本本土を攻撃可能とする長大な航続距離を持った艦上戦闘機/戦闘爆撃機が必要になるとの見解 から、ボーイング社に対しこの種の機体開発を指示した。
 ボーイング社が提出した設計は海軍の興味を引き1943年5月に原型3機の契約が締結され、原 型1号機は翌年11月に初飛行した。この時点において米国で開発された単座戦闘機として最大のサ イズを持った機体であり、その大きな機体に機動力を与えるため、エンジンは新開発のP&W社製X R−4360が搭載されており、3,000馬力もの出力で2本の3枚羽根プロペラを駆動するよう になっていた。
 対日戦終結までに完成したのは原型1号機だけで、残りの原型機も終戦後に納入されたものの、時 代はジェットやタービンエンジンへ移行しつつある状況となったため、量産発注は行われずに終わっ ている。

機体詳細データ(XF8B−1)
全長13.18m全高 4.95m
全幅16.46m翼面積45.43m2
自重6,132kg最大重量9,302kg
最高速度695km/h(高度8,200m)上昇限度11,430m
航続距離4,506km巡航速度306km/h
発動機プラット&ホイットニー XR-4360-10 空冷星形複列28気筒 3,000馬力×1基
乗員数1名総生産機数3機
武装12.7mm機銃もしくは20mm機関砲×6、爆弾最大1,451kg
主要タイプ Model 400:原型機の社内呼称
XF8B-1:原型機呼称。3機のみ製造