カーチス XF15C試作艦上戦闘機

Curtiss XF15C

合衆国海軍航空隊

XF15C-1
XF15C−1原型機(テスト機を示すXマークに注目)

 第二次大戦開戦に前後して、新時代の航空機動力であるジェットエンジンの研究開発が各国で 進められてきた。しかし初期のジェットエンジンは燃費が悪くジェットエンジンだけでは長距離 飛行できない欠点があった。そこで米海軍では高機動用のジェットエンジンと巡航用のレシプロ エンジンの両方を搭載する複合動力機を開発することにした。
 1943年初頭に米海軍はカーチス社とライアン社に試作機を発注、両社とも通常のレシプロ 機の形状をした機体の後部にジェットエンジンを搭載する機体を設計した(ライアン XFR−1 は機体尾部にジェット排気口が付けられたが、当機XF15C−1は後部胴体の中ほどに排気口 がある形態となった)。
 ジェットエンジンを搭載しないXF15C−1原型1号機は1945年2月末に初飛行したが、 ジェットエンジンを搭載して1ヶ月後の飛行試験で墜落してしまった(原因はレシプロエンジン の不調と伝えられている)。原型2号機は同年7月に初飛行し、その後完成した3号機とともに 1946年末まで試験が続けられたが、大戦終結による予算削減とジェットエンジンの発達によ る純ジェット戦闘機の開発に目処が付いたことから開発中止となってしまった。

機体詳細データ(XF15C−1)
全長13.41m全高 4.66m
全幅14.63m翼面積37.16m2
自重5,737kg最大重量8,481kg
最高速度755km/h上昇限度12,740m
航続距離1,022km巡航速度262km/h(ピンストンエンジンのみ)
発動機プラット&ホイットニー R-2800-34W 空冷星形複列18気筒 2,100馬力×1基
アリス・チャルマーズ J36 ターボジェット 推力1,225kg×1基
乗員数 1名総生産機数 3機
武装20mm機関砲×4
主要タイプ XF15C-1:原型名称。原型機3機のみ製作