リパブリック XF−12レインボー試作偵察機

Republic XF-12 "Rainbow"

合衆国陸軍航空軍/合衆国空軍

XF-12
XF−12原型機

 1943年に出された、日本本土を偵察できる高々度高速偵察機の仕様書に基づいて設計された 機体。米軍として初の偵察専用機である(同じ仕様書に基づいた機体としてヒューズ XF−11がある)。仕様書 には最高速は時速400マイル(643キロ/時)以上、到達高度40,000フィート(12, 190メートル)以上、航続距離4,000浬(7,408キロメートル)以上との条件があった (しかも4発機だった)ためXF−12は関係者から「flying on all fours」と呼ばれていた。
 1946年に完成した原型機は、高速発揮のための流線型胴体に長大な主翼を持つ大型の機体で、 キャビン内は与圧されていた。なお完成当時の多発機では世界最高速を誇っていた。
 原型1号機は1947年7月に着陸事故で損傷したが、後に修理され軍務に戻っている。194 8年に原型機2機は「バーズ・アイ作戦」(Operation Birds Eye)に参加し、アメリカ本土を横断 しながら全飛行経路の写真撮影を実施した。この記録飛行により当機の偵察機としての能力は証明 されたものの、空軍(1947年9月に陸軍から独立)は既存の B−29を偵察機に改造した方 が安上がりだとして当機の量産・調達は行われなかった。

機体詳細データ(XF−12:一部数値は予定値)
全長28.56m全高 8.55m
全幅39.37m翼面積152.36m2
自重29,483kg最大重量45,994kg
最高速度756km/h上昇限度13,716m
航続距離7,242km巡航速度不明
発動機プラット&ホイットニー R-4360-31 空冷星形四列28気筒 3,250馬力×4基
乗員数 7名総生産機数 2機
武装武装なし
主要タイプ XF-12:高々度高速偵察機原型。後にXR-12と改称。原型2機のみ
RC-2:輸送能力を持たせた改良型計画。計画のみ