ボーイング XB−15試作爆撃機

Boeing XB-15

合衆国陸軍航空隊

XB-15
XB−15原型機(XC−105時代のもの?)

 ダグラス社のXB−19と 同様に1934年に出された「プロジェクトA」仕様書に応えて設計された大型重爆。ボーイング 社の案はXBLR−1と名付けられた(プロジェクトの内容についてはXB−19の項を参照の こと)。
 1937年に初飛行した原型機は大昔のドルニエ機を彷彿とさせる分厚い主翼を持った機体 だったが、この主翼は飛行中でもエンジンの点検や修理が可能なよう内部に通路を持つ特殊な構 造のものであった。また胴体内の補助電力発電装置や交代操縦士用の簡易寝台を供え、当時最新 鋭の技術であった自動操縦装置や主翼端の除氷装置を搭載するなど、長時間の飛行に配慮した装 備も施されていた。密閉式銃座や航空機関士の採用なども含め近代型重爆撃機の始まりとして 記録されるに値する機体であろう。
 計画時点では未だ完成していなかった2,000馬力級のエンジンを搭載することになってい たが、実際に搭載できたのは1,000馬力級のツインワスプエンジンだったため予定よりも性 能が低く、実験機的な意味合いもあって量産発注を受けることはなかった。
 1機だけ製造された原型機は後に貨物ドアを取り付けられ、第二次大戦ではXC−105の名 称で輸送機として使用されている。

機体詳細データ(XB−15)
全長26.70m全高 5.51m
全幅45.42m翼面積258.26m2
自重17,105kg最大重量41,731kg
最高速度341km/h上昇限度5,760m
航続距離8,256km巡航速度280km/h
発動機プラット&ホイットニー R-1830-11 空冷星形複列14気筒 1,000馬力×4基
乗員数10名総生産機数1機
武装12.7mm機銃×2、7.62mm機銃×4、爆弾最大12,000lb(5,440kg)
主要タイプ Model 294:原型機の社内呼称
XB-15:原型機。1機のみ製作
XC-105:貨物輸送機に転換されたXB-15の呼称