ヴァイス WM−23エズスト・ニイル戦闘機

WEISS MANFRED WM-23 "Ezüst Nyil"

ハンガリー王国空軍

WM-23
WM−23原型機

 ハンガリーが1940年から開発した単座戦闘機。ヴァイス社のチーフデザイナーであるベラ・サム(Bela Samu)が 設計を担当し、独ハインケル社からライセンス供与を受けていたHe112の設計をベースにしている。WM−23エズ スト・ニイル(ハンガリー語で『銀の矢』の意)と名付けられた原型機は1941年9月に初飛行した。
 全金属製だったHe112とは異なり当機は木金混合構造で、主翼や胴体はベニヤ板(合板)を張ったものとなって いる。エンジンはグノーム・ローヌ社の物(14Kfrs)を国内ライセンス生産したものが搭載された。武装は12.7ミリ および7.92ミリ(7.62ミリとした資料もある)機銃が各2丁と軽装だった。ただし生産型では20ミリ機関砲を 搭載する計画があった。
 同機のバリエーションとして軽量化した偵察型や複座練習型も提案されており、また全金属構造の機体に独DB605系 エンジンを搭載した発展型も計画されていたが、原型機による試験飛行が不調に終わったため当機の量産は行われず、結局 ハンガリー空軍は独メッサーシュミット社のBf109Gを ライセンス生産することに方針転換した。

機体詳細データ(WM−23:一部数値は計画値)
全長10.80m全高 3.55m
全幅10.60m翼面積23.50m2
自重2,100kg最大重量3,290kg
最高速度530km/h上昇限度9,000m
航続距離1,000km巡航速度470km/h
発動機ヴァイス・マンフレッド WM K-14/B空冷星形複列14気筒 1,020馬力×1基
乗員数1名総生産機数1機(?)
武装7.92mm機銃×2、12.7mm機銃×2、軽爆弾(10〜20kg)×2
主要タイプ WM-23:原型機を含む単座軽戦闘機の呼称
WM-23B:軽量化した偵察型呼称
WM-23G:複座化した練習型呼称
WM-123:DB605系エンジン搭載の全金属製発展型。エズスト・ニイルII