ウェストランド ウェルキン戦闘機

Westland Welkin

英国空軍

Welkin F.I
英国空軍のウェルキンF.

 ドイツ空軍が英本土上空へJu86系 の高々度偵察機(P−2型やR−1型等)を投入したことにより、今後独軍が高々度からの爆撃を行う 可能性があることを危惧した英国空軍は、仕様書F.4/40により高々度迎撃機の開発を指示すること とした。
 仕様書に答えてウェストランド社ではホワールウィンドの 設計をベースに、主翼とエンジンを高々度向けに変更し与圧式操縦席を持つ機体をウェルキンの呼称で提 案、採用となった。
 基本的な部分はホワールウィンドと比較して変化些少だが、主翼面積が大きくなったためホワールウ ィンドに搭載されたファウラー・フラップは廃止されている。エンジンは過給器付きのマーリンエンジン に変更されており、高度13,000メートルでもある程度余裕を持った機動を行うことが可能となってい る。
 しかし、当機の実戦配備は第二次大戦も終盤に入った頃(1943年後半以降)で、ドイツ空軍は既に 英国に対する高々度爆撃を企図していなかった(というより爆撃を行う余裕が無くなっていた)ため、当 機が実戦に参加する機会は失われており、また スピットファイアの高々度型が就役 したこともあって、当機は75機(+原型2機)の製作に終わっている。

機体詳細データ(ウェルキンF.
全長12.65m全高 4.65m
全幅21.34m翼面積42.74m2
自重5,431kg最大重量8,970kg
最高速度623km/h(高度7,925m)上昇限度13,411m
航続距離2,382km巡航速度不明
発動機ロールスロイス「マーリン」76/77 液冷V型12気筒 1,250馬力×2基
乗員数1名総生産機数77機(69〜70機説あり)
武装20mm機関砲×4
主要タイプ Welkin:原型機を含む当機の総称(原型2機)
Welkin F.I:生産型呼称。実戦運用されず(75機)
Welkin NF.II:複座夜間戦闘機型の試作機。F.Iを改修(1機)