ヤコブレフ UT−1練習機

Yakovlev UT-1
Яковлева УТ-1


ソビエト赤軍 他

UT-1
ソビエト軍の記章をつけたUT−1

 ヤコブレフは1930年代初頭から開始した複座の練習機開発と平行して、単座の戦闘練習機の 開発も進めていた。AIR(АИР)−14と名付けられた原型機は19 35年に初飛行し、若干の改修を受けたのちUT(УТ:учебно-тренировочный/ 基本練習機の略)−1として制式採用された。UT−1は非常に小型かつ軽量な機体であった。
 基本練習機と銘打たれていたが、複座のUT−2とは 異なり、当機は操縦初心者には手に負えない機体であった。しかし機動性は曲技飛行に使えるほど 優れており、操縦が難しいと言っても実戦機である−16に 比べれば比較的容易だったため、UT−2から実戦機へ移行するパイロットの訓練には打って付 けの機体であったと言えよう。
 1936年末から1939年(1940年説あり)までの期間に、千二百機以上が製造された当 機は、戦闘機パイロットの育成に役立ったほか、第二次大戦初期には第一線での戦闘機不足を補う ため、応急的に機銃やロケット弾発射装置を搭載し戦闘機部隊へ配備されたものも少数が存在する。

機体詳細データ(UT−1)
全長 5.75m全高 2.34m
全幅 7.30m翼面積 9.58m2
自重 420kg最大重量 590kg
最高速度250km/h上昇限度7,120m
航続距離670km巡航速度不明
発動機シュベツォフ M-11G 空冷星形5気筒 115馬力×1基
乗員数 1名総生産機数1,241機
武装練習機型は武装なし
主要タイプ AIR-14:M-11エンジン(100hp)搭載の原型機
UT-1:M-11Gエンジン搭載の量産型
UT-1B:翼下に7.62mm機銃×2とロケット弾発射レール×2〜4を装備した地上攻撃型
AIR-15:速度競技用のワンオフ機。中央流体力学研究所(TsAGI)で試験された
AIR-18:ルノー「ベンガリ」4エンジン(140hp)と密閉式風防を持つ試作機
AIR-21:ルノー「ベンガリ」6エンジン(220hp)へ換装した後のAIR-18の呼称