フェアチャイルド UC−61連絡機

Fairchild UC-61

合衆国陸軍航空隊 他

Argus
英国空軍所属のアーガスMk.III

 フェアチャイルド社が1920年代末期に生産していた民間向け小型輸送機タイプ22は、その 取り扱いの簡便さなどが好評でかなり生産数が伸びていた。そこでフェアチャイルド社ではモデル 22の客室を密閉客室とし、さらに快適性を高めたタイプ24を開発・発売することにしたのであ る。
 密閉構造化のため支柱付き高翼単葉に変更された機体は、1932年4月に飛行証明を受け民間 市場に高い関心を持って迎え入れられた。
 この機体に目をつけた米陸軍はタイプ24W41(民間向け最終モデル。さらに洗練された機体 設計となっている)を連絡/偵察機として導入することに決定、第二次大戦終結までに600機以 上を調達している。また米海軍でも太平洋戦争が開戦した後、民間機として使用されていた機体を 徴発し幾つかの名称を付け使用している。さらに英国空軍へも武器貸与法により貸与されヨーロッ パ戦線の空を飛行した。

機体詳細データ(UC−61)
全長 7.26m全高 2.24m
全幅11.07m翼面積16.09m2
自重 669kg最大重量1,090kg
最高速度209km/h上昇限度5,000m
航続距離 760km巡航速度190km/h
発動機ワーナーR500-1「スーパースカラブ」空冷星形7気筒 145馬力×1基
乗員数 4名総生産機数900機以上(軍用のみ)
武装武装なし
主要タイプ Type 24:当機の総称。民間向け機体はすべてタイプ24で呼称される
UC-61:米陸軍向けの初期モデル。当初はC-61と呼称。民間型モデル24W41相当
UC-61A:UC-61の無線等を改良した主要生産型。民間型モデル24W41A相当
UC-61B〜J:米陸軍が徴用した各種民間型モデルにつけられた軍呼称
UC-61K:軍用最終モデル。レンジャー1-440-7エンジン(200hp)搭載
UC-86:米陸軍が徴用した民間型モデル24R40の軍呼称
GK-1:米海軍が徴用した民間型モデル24W40の軍呼称
JK-1:米海軍が徴用した民間型モデル24Hの軍呼称
J2K-1:米沿岸警備隊に徴用された民間モデル24R9の軍呼称。J2K-2も同様
Argus Mk.I:英国に貸与された機体の英軍呼称。UC-61と同等
Argus Mk.II:英国に貸与された機体の英軍呼称。UC-61Aと同等
Argus Mk.III:英国に貸与された機体の英軍呼称。UC-61Kと同等