ダグラス TBDデバステーター艦上攻撃機

Douglas TBD "Devastator"

合衆国海軍航空隊

TBD
米海軍雷撃飛行隊所属のTBDデバステーター

 1934年前半に米国海軍は、年内に就役する予定の中型空母 レンジャーに搭載するための新しい 雷撃機の設計を競争発注した。受領した提案の中からダグラス社とグレートレークス社の案が採用と なり両社は試作機の製作の発注を受けた。
 ダグラス社のXTBD−1は米国海軍用に製作された最初の単葉雷撃機であり、グレートレークス 社のXBTG−1は米国海軍が発注した最後の複葉雷撃機となった。1935年に完成した試作機は 9ヶ月に渡る実用テストを経て、1936年2月にダグラス社製の機体が採用された。これにより米 国海軍は当時もっとも進んだ雷撃機を手に入れることとなったのである(ちなみに当時の日本海軍が 使用していた艦攻は複葉固定脚の九二艦攻九六艦攻だった)。
 しかし太平洋戦争が勃発した頃にはその性能にも陰りが見え始めており、1942年の珊瑚海海戦 では空母「祥鳳」撃沈の 一端を担ったものの、一ヶ月後に行われたミッドウェー海戦では日本艦隊の対空砲火と艦上戦闘機 零戦の迎撃によって多大な損害を 出した。能力の高い防空兵器や迎撃戦闘機が開発されるに従い、これらに対抗して生き残ることが難 しくなったTBDはこの後すぐに第一線から引退したが、しばらくの間は通信や練習任務に使用され ていた。

機体詳細データ(TBD−1)
全長10.67m全高 4.60m
全幅15.24m翼面積39.20m2
自重2,804kg最大重量4,624kg
最高速度332km/h(高度2,440m)上昇限度6,005m
航続距離 670km巡航速度206km/h
発動機プラット&ホイットニー R-1830-64「ツインワスプ」空冷星形9気筒 900馬力×1基
乗員数 3名総生産機数129機
武装7.62mm機銃×2(前方固定、後方旋回各1)、航空魚雷×1または1,000lb(454kg)爆弾×1
主要タイプ XTBD-1:原型機呼称。米海軍初の単葉艦上機
TBD-1:生産型呼称