ショート サンダーランド飛行艇

Short S.25 Sunderland

英国空軍

Sunderland GR.MkV
英国空軍沿岸司令部所属のサンダーランドGR.MkV

 英国航空省の軍用一般偵察飛行艇を求める仕様書にもとづいてショートブラザーズ社が製作した大型 飛行艇。航空機の黎明期から飛行艇メーカーとして活躍していたショート兄弟社の集大成とも言える機 体で、長距離海洋偵察だけでなく爆撃や輸送にも使える優れた飛行艇である。
 英国空軍は設計を審査したのみで生産発注を行い、1937年10月16日に初飛行した原型機は英 国の軍用飛行艇で初めて動力銃座を搭載した機体となった。ショート兄弟社だけでは生産がまかなえな かったため一部の機体はブラックバーン社にて生産されている。
 1938年末から部隊配備が開始され、英国空軍の他にオーストラリア、カナダ、ニュージーランド 海軍も当機を使用している。またヨーロッパ戦線ではノルウェー人やフランス人で構成された部隊も編 成され当機を駆ってドイツと戦った。
 戦後サンダーランドを装備した実戦部隊は縮小されたが、一部の機体はベルリン空輸にも使用されて おり1950年代末まで部隊に留まっていた。

機体詳細データ(サンダーランドMkV)
全長26.00m全高10.52m
全幅34.38m翼面積156.72m2
自重16,700kg最大重量29,500kg
最高速度340km/h(高度1,500m)上昇限度5,500m
航続距離4,300km巡航速度233km/h
発動機プラット&ホイットニー R-1830-90B 空冷星形複列14気筒 1,200馬力×4基
乗員数8〜11名総生産機数761機
武装7.7mm機銃×10、12.7mm機銃×2、爆弾最大2,250kg搭載
主要タイプ S.25:当機の社内モデル名
Sunderland Mk.I:初期生産型。ブリストル・ペガサスXXIIエンジン(1,010hp)搭載
Sunderland Mk.II:ペガサスXVIIIエンジン(1,065hp)搭載。背面動力銃座採用
Sunderland Mk.III:Mk.IIにASWレーダーを搭載したモデル
Sunderland Mk.IV:極東向け原型。後にS45 Seafordと名付けられ別モデルとなった
Sunderland Mk.V:P&W R-1830エンジン搭載。ASWレーダーも装備していた