スホーイ Su−6試作攻撃機

Sukhoi Su-6
Сухой Су-6


ソビエト赤軍

Su-6

Su-6AM-42
空冷エンジン搭載のSu−6原型3号機(上段)/液冷エンジンに換装したSu−6原型3号機(下段)

 パーヴェル・スホーイが率いるスホーイ設計局が最初に開発した Su−2は優秀な機体であったが、 制空権が無い状況での前線投入は自殺行為だったこともあり、防御が強力なイリューシン Il−2に前線任務を譲り、後方支 援へ回された。
 ドイツ軍の侵攻に先立ち、スホーイ設計局ではSu−2の強化型開発が開始されており、エンジン出力 を強化した単座攻撃機Su−6原型機が1941年初頭に初飛行した。二千馬力級のシュベツォフM −71エンジンを搭載した原型機は飛行試験において全ての能力でIl−2を超える性能を見せたが、そ の後のドイツ軍侵攻による疎開のため飛行試験や原型2号機の製作は中断し、原型2号機が完成した19 42年から飛行試験が再開された。しかし、当局はフル操業中だったIl−2の生産ラインを混乱させる のは良くないという理由からSu−6の生産命令を発することは無かった。
 1942年後半にはIl−2の実戦経験による戦訓から単座では防御能力に不安があることが判明して いたため、Su−6の原型3号機は後部に銃座を設けた複座機として製作されることになった。より強力 なM−71Fエンジンを搭載したものの、二人目の乗員を乗せるための重量増を補うには爆弾搭載量が半 分になってしまい、M−71系エンジンの採用は見送られた。替わりに液冷のミクーリンAM−42へ換 装された原型3号機を使用して1944年2月から飛行試験が行われたが追加の防弾装甲などによる重量 増から同じエンジンを使用していた Il−10よりも能力的に劣り、結局 量産命令が出されることは無かった。

機体詳細データ(Su−6原型3号機(M−71F搭載時))
全長 9.25m全高 3.89m
全幅13.49m翼面積26.01m2
自重4,000kg最大重量5,534kg
最高速度515km/h(高度3,800m)上昇限度8,100m
航続距離973km巡航速度不明
発動機シュベツォフ M-71F 空冷星形複列18気筒 2,200馬力×1基
乗員数 2名総生産機数 3機
武装7.62mm機銃×2、23mm機関砲×2(各前方固定)、12.7mm機銃×1(後方旋回)、200kgまでの爆弾
主要タイプ Su-6:地上攻撃機型原型。量産されず
Su-7:高々度迎撃型原型。量産されず