フェアリ ソードフィッシュ艦上雷撃機

Fairey Swordfish

英国艦隊航空隊

Swordfish
ソードフィッシュMk.I

 この1935年に英国艦隊航空隊に採用された複葉機は、第二次世界大戦の始まった39年までに700機近く が配備されており、戦争開戦時から第一線で使用された。
 単葉全金属構造の機体が主流となっていた第二次大戦において、すでに時代遅れとなっていた機体にもかかわら ず1940年の「タラント海戦」におけるイタリア艦隊攻撃や1941年のドイツ戦艦 「ビスマルク」攻撃などの華々し い活躍をした。しかし、このような機体が戦争終結まで生き残れたのも、ヨーロッパでは艦隊航空戦が発達せず敵 国であるドイツやイタリアが空母を持っていなかったためであろうと考えられる(もちろん当機の扱い易さや抜群 の操縦性も生き残れた要因ではあるが)。艦隊航空戦が激しかった太平洋戦線であればこのような速度の遅い雷撃 機を作戦に投入することなど自殺行為以外の何物でもなかったであろう。実際に1942年の独艦隊ドーバー海峡 突破(ツェルベルス作戦)を阻止しようとしたソードフィッシュの編隊は、フランスなどから飛び立った独戦闘機 との戦闘や独艦隊の対空砲火により全滅している。
 本機には艦上機型の他に水上機型も生産されており、機体の生産はフェアリ社の他にブラックバーン社でも実施 されている。後継機としてアルバコアバラクーダなどの機体が配備された後も、当 機は扱いやすさから継続して使用され、終戦まで第一線で活躍した。

機体詳細データ(ソードフィッシュMk.II)
全長11.12m全高 3.93m
全幅13.92m翼面積56.39m2
自重2,359kg最大重量4,196kg
最高速度222km/h上昇限度3,260m
航続距離1,658km巡航速度193km/h
発動機ブリストル「ペガサスXXX」空冷星形9気筒 750馬力×1基
乗員数2〜3名総生産機数2,396機
武装7.7mm機銃×2(前方固定、後方旋回各1)、航空魚雷×1または爆弾最大680kg
主要タイプ TSR 1:仕様書S.9/30に基づく原型機。ペガサスIIMエンジン(635hp)搭載
TSR 2:仕様書S.15/33に基づく原型機。ペガサスIIIM3エンジン(775hp)搭載
Swordfish Mk.I原型:仕様書S.38/34に基づく原型機。ペガサスIIIM3エンジン搭載
Swordfish Mk.I:最初の生産型。水上機への転換が可能
Swordfish Mk.II:ペガサスXXXエンジン搭載。車輪式降着装置のみ
Swordfish Mk.III:Mk.IIに似るがASVレーダーを搭載。ロケット弾も搭載可能
Swordfish Mk.IV:Mk.IIまたはMk.IIIを密閉式操縦席に改装した機体