カーチス SOCシーガル索敵機

Curtiss SOC "Seagull"

合衆国海軍航空隊

SOC-1
米海軍観測飛行隊所属のSOC−1(Photo:U.S.Navy)

 米国海軍が1933年に示した新型索敵・観測機の要求仕様書に基づいて製作された機体。当初は 任務に索敵が入っていなかったためXO3Cの呼称がカーチス社の機体に与えられたが、翌年制式発 注を受けた際には大型艦艇や陸上から発進する索敵・観測の両方が主任務とされ、呼称もSOC−1 へと変更されている。
 原型機には中央フロートに車輪も付いた水陸両用機となっていたが、生産型では完全な水上機へと 変更されており、地上運用する場合にはフロートを外し、尾輪式降着装置を別途取り付ける必要があ った。
 鋼管溶接の骨組みに一部布張りの胴体、軽合金を張った折り畳み可能な複葉主翼と見た目は旧式な 機体であったが運用性能は良かった。生産は1938年に終了したものの、後継機となる SO3Cの性能に不満足だった 米海軍は第一線を退いていた当機をあわてて実戦任務に戻し、結局終戦まで任務を果たすことになっ た。

機体詳細データ(SOC−1)
全長 8.08m全高 4.50m
全幅10.97m翼面積31.77m2
自重1,718kg最大重量2,466kg
最高速度266km/h(高度1,530m)上昇限度4,540m
航続距離1,086km巡航速度214km/h
発動機プラット&ホイットニー R-1340-18「ワスプ」星形空冷9気筒 600馬力×1基
乗員数2名総生産機数305機(SON-1を含む)
武装7.62ミリ機銃×2(前方固定1、後方旋回1)、650lb(295kg)までの爆弾搭載可能
主要タイプ Model 71:当機の社内モデル名
XO3C-1:原型機の呼称。水陸両用の降着装置を持つ
SOC-1:最初の生産型モデル。水上機(原型含み135機)
SOC-2:R-1340-22エンジン搭載モデル(40機)
SOC-3:SOC-2と同様のエンジンを搭載する後期型(83機)
SOC-2A:SOC-2に艦上運用のための拘束装置を追加改修した機体。同様にSOC-3Aもある
SOC-4:米沿岸警備隊向けに製作された機体。SOC-3準拠(3機)
SON-1:米海軍航空工廠製造モデルの呼称。SOC-3準拠(44機)
SON-1A:SON-1に拘束装置を追加改修した機体