サボイア・マルケッティ SM91/SM92重戦闘機

Savoia-Marchetti S.M.91 / S.M.92

イタリア王立空軍

S.M.91
↑SM91原型機 / ↓SM92原型機
S.M.92

 イタリア航空省は長距離護衛戦闘機や偵察、攻撃機などとして使用できる双発重戦闘機を欲し、 1941年に各航空メーカーに対して試作機の製作を指示した。この要求に応えてサボイア・マル ケッティ社は双発双胴のSM91およびSM92を製作した。
 SM91は双胴形式の胴体前端にエンジンを搭載し、操縦席を配置した中央胴体を持つ 米P−38などと同様の機体だった が、SM92は空気抵抗の減少や運動性能の向上を目指してSM91から中央胴体を撤去し左側胴 体に操縦席を配置、両胴体の間隔を狭めた機体となっていた。エンジンは両機とも独DB605A-1のラ イセンス生産品であるアルファ・ロメオRA-1050RC.58が搭載される予定であったが、原型機にはド イツから輸入したDBエンジンが搭載されていたとの説もある。兵装は重戦闘機らしく強力なもの であった。
 1943年3月に完成したSM91原型機はイタリアが休戦するまでの半年間、飛行試験を続け たがその後ドイツ軍に接収されている。またSM92原型機はイタリア休戦後の43年11月に完 成し、接収されたSM91と供にドイツ軍の監督下で飛行試験を実施した。しかし1944年末の 連合軍による爆撃で両原型機とも破壊されてしまっている。

機体詳細データ(SM91:一部数値は計画値)
全長13.25m全高 3.84m
全幅19.70m翼面積41.76m2
自重6,400kg最大重量8,890kg
最高速度584km/h上昇限度11,000m
航続距離1,590km巡航速度400km/h程度
発動機アルファ・ロメオ RA-1050RC.58「ティフォーネ」 液冷V型12気筒 1,475馬力×2基
乗員数1名総生産機数1機(2機?)
武装20ミリ機関砲×5、100〜160kg爆弾×4もしくは500kg爆弾×1
機体詳細データ(SM92:一部数値は計画値)
全長13.70m全高 4.15m
全幅18.55m翼面積38.52m2
自重6,250kg最大重量8,750kg
最高速度615km/h上昇限度12,000m
航続距離2,000km巡航速度400km/h程度
発動機アルファ・ロメオ RA-1050RC.58「ティフォーネ」 液冷V型12気筒 1,475馬力×2基
乗員数1名総生産機数1機
武装20ミリ機関砲×3、12.7ミリ機関砲×5
主要タイプ SM91:中央胴体を持つ双発双胴重戦闘機。原型機のみ製作
SM92:中央胴体を持たない双発双胴重戦闘機。原型機のみ製作