サボイア・マルケッティ SM84爆撃機

Savoia-Marchetti S.M.84

イタリア王立空軍 他

S.M.84
SM84爆撃機(機首下の引き込み式爆撃手席が出された状態)

 イタリアを代表する中型爆撃機SM79スパルビエロの 後継機として設計された中型爆撃/雷撃機。スパルビエロが民間輸送機からの転用だったのに対し、当機は最初から爆 撃機として設計されている。
 これまでの機体の大きな特徴であった銃座を気流から守る背面整形が無くなり、360度回転できる動力銃座が備え られた。また当機の大きな特徴として引き込み式の爆撃手席があり、通常飛行中などは抵抗を押さえるため引き込まれ ているが爆撃時に引き出されるようになっていた。またスパルビエロでは1枚だった垂直尾翼は2枚に変更されている。
 装甲を追加したことによる重量増大と信頼性の低いエンジンの組み合わせは致命的な欠陥であったし、双垂直尾翼と 高翼面加重の組み合わせが不十分で不安定な飛行特性と離陸時の重大な問題を引き起こす機体だったが、イタリア空軍 は当機を309機も発注している。
 最終的にイタリア軍へ引き渡された機体数は246機で、生産機のうちごく少数はスロバキア軍へ譲られている。

機体詳細データ(SM84)
全長17.93m全高 4.59m
全幅21.13m翼面積61.0m2
自重8,850kg最大重量13,300kg
最高速度432km/h上昇限度7,900m
航続距離1,800km巡航速度300km/h台中盤
発動機ピアッジョ PXI 空冷星形複列14気筒 1,000馬力×3基
乗員数5名総生産機数約250機
武装12.7mm機銃×4、爆弾最大1,600kgまたは航空魚雷×1〜2
主要タイプ S.M.84:生産型名称
S.M.84ter:主翼形状を変更。ピアッジョP.XIIエンジン(1,500hp)を搭載した強化型