サボイア・マルケッティ SM75輸送機

Savoia-Marchetti S.M.75

イタリア王立空軍

SM.75
ハンガリー空軍のSM75輸送機

 イタリアの航空会社アラ・リットリアが使用していた3発旅客輸送機SM73の後継として 開発された機体(ちなみにSM73を軍用(爆撃機)に改設計した機体がSM81で ある)。
 SM73は固定脚であったが、空気抵抗軽減のため新型機は引き込み脚とされている。ただ し他の設計についてはSM73を踏襲した。機体構造は鋼管構造布張り(一部合板)の低翼単 葉で、エンジンは両主翼と機首搭載の3発となっていた。客席は最大30席まで設置可能だった。
 1938年から欧州および北アフリカ方面への航空輸送路に就役したが、19 40年になってイタリアが参戦すると、これらの機体は軍へ徴発され輸送任務に従事すること となった。軍では輸送任務の他に宣伝ビラ散布や爆撃にも当機を使用し、また補助燃料タンク を取り付けてローマ〜東京間(途中数カ所の着陸あり)の長距離連絡飛行にも成功している。
 当機はハンガリー空軍にも輸出されており、1941年のユーゴスラビア侵攻では前線への 輸送任務に参加している。

機体詳細データ(SM75(軍の改修後))
全長21.60m全高 5.10m
全幅29.68m翼面積118.60m2
自重9,500kg最大重量13,000kg
最高速度363km/h(高度4,000m)上昇限度6,250m
航続距離1,720km巡航速度不明
発動機アルファ・ロメオ 126RC34 空冷星形9気筒 750馬力×3基
乗員数5名+乗客25名総生産機数95機
武装7.7mm機銃×1(背部銃座)(※爆撃機改造型は1,200kgの爆弾搭載可能)
主要タイプ SM.75:当機の総称。非公式愛称はMarsupiale
SM.75GA:アルファ・ロメオ128RC18エンジン(860hp)搭載の長距離型。GAはGrande Autonomia(長距離)の略
SM.75RT:東京への連絡飛行のため改造されたSM.75GAの呼称
SM.87:双フロートの水上旅客機型。フィアットA.80エンジン(1,000hp)搭載
SM.90:アルファ・ロメオ135RC.32エンジン(1,400hp)搭載の胴体延長型。試作のみ