シチェルバコフ Shche−2軽輸送機

Shcherbakov Shche-2
Щербаков Ще-2


ソビエト赤軍

Shche-2
ソビエト軍の記章を付けたShche−2

 1920〜30年代にカリーニン設計局で辣腕を振るった設計者アレクセイ・シチェルバコフ (Алексей Яковлевич Щербаков)が 第二次大戦に伴う多用途軽輸送機の緊急需要に応えて設計した機体。開戦時にはすでに設計局内 で管理職となっていたシチェルバコフだったが、その職を辞し一技師へ転じて設計を行っている。
 片持ち高翼単葉・尾輪式固定脚の機体は構造の大半が木製だが、双垂直尾翼のシルエットは同時 期のソビエト軽爆撃機に相通ずるものがある。また密閉式の客室は兵員16名を乗せる輸送任務、 担架11台を乗せる患者輸送、空挺兵9名を乗せる侵攻輸送などに対応でき、左翼下に設けられた 大きなドアからかさばる貨物の搭載も可能であった。
 1943年頃から生産が開始された当機は、やや馬力不足の感は否めないが非常に操縦の容易な 機体で操縦士達には評判が良かった。また戦後数年間もソビエトやその友好国で民間輸送機として 使用されている。

機体詳細データ(Shche−2)
全長14.27m全高不明
全幅20.54m翼面積64.0m2
自重2,240kg最大重量3,700kg
最高速度155km/h上昇限度3,000m
航続距離1,000km巡航速度140km/h程度
発動機シュベツォフ M-11d 星形空冷5気筒 115馬力×2基
乗員数乗員2名+兵員16名総生産機数約550機
武装通常は武装なし(有償荷重1,130kg)
主要タイプ Shche-2:生産型呼称。TS(ТС)-1とも呼ばれる