スーパーマリン シーオッター飛行艇

Supermarine Seaotter

英国空軍/海軍

Seaotter
シーオッター原型1号機

 英空軍および海軍が洋上捜索救難・偵察機として使用していた ウォルラス飛行艇の 後継として開発された機体。基本的にウォルラスと同様の船型胴体の複葉飛行艇だが、ウォ ルラスは推進式プロペラ配置だったものが、当機では牽引式配置に変更されている。機体は 全金属製(主翼は布張り)となりウォルラスより洗練された構造となった。
 当機原型機の性能に満足した英航空省は追いかける形で仕様書S.7/38を交付したが、 当機の量産発注は1942年初頭まで行われなかった。量産型発注が行われたときスーパー マリン社はスピットファイアの 生産で手一杯だったため、量産型の生産は全機がサンダース・ロー社工場で実施されている。
 量産着手が遅れたため、量産機の部隊配備が開始されたのは1944年11月のことで、 その後半年で終戦を迎えたため、590機が発注された量産型は290機が完成したのみで、 残りはキャンセルとなった。部隊配備された機体は本国周辺海域の哨戒偵察や救難任務に従 事しており、また少数機がビルマ戦線に送られ対日戦へ参加した。
 戦後余剰となった機体の一部はデンマーク空軍やインドシナのフランス極東植民地軍、オ ランダ海軍などに売却され、また相当数が民間航空会社に払い下げられている。

機体詳細データ(シーオッターMk.
全長12.16m全高 4.61m
全幅14.02m翼面積56.67m2
自重3,087kg最大重量4,536kg
最高速度262km/h(高度1,372m)上昇限度5,182m
航続距離1,110km巡航速度248km/h
発動機ブリストル「マーキュリー」XXX 空冷星形9気筒 965馬力×1基
乗員数 4名総生産機数292機
武装7.7mm機銃×3(前方固定1、後方旋回2)、爆弾1,000lb(453kg:250lb×4発)
主要タイプ Seaotter:原型機。「パーシュース」XIエンジン(540hp)搭載(2機)
Seaotter Mk.I:Seaotter ABR.Iとも呼称。偵察/哨戒型(250機)
Seaotter Mk.II:Seaotter ASR.IIとも呼称。捜索救難型。爆弾搭載能力を廃した(40機)