SAIMAN 202連絡機

S.A.I.M.A.N. 202

イタリア王立空軍

SAIMAN 202
イタリア軍のSAIMAN202連絡機

 イタリアで1930年代に設立されたSAIMAN(海軍航空機製作会社の略)は1936年に 行われたチルキト・サリアーノ競技会(イタリア国内で最も厳しいものの一つとされるスポーツ機 の競技会)に出場させたSAIMAN C4機で優勝をさらった。そこでイタリア航空省はSAI MAN社に対し、初等練習機と連絡機の開発を発注した。このうち連絡機として製作されたのが当 機である。
 同社の技師長兼設計主任であるマリオ・ボッティーニ(Mario Bottini)が設計した機体はC4 スポーツ機の流れを汲む複座機で、小型軽量の機体に小型エンジンを搭載していた。性能的には 独メッサーシュミット社のBf108に 劣っていた(搭載エンジンの出力に倍以上の開きがあるため同列に比べられない)ものの、イタリ ア航空省は当機の性能に満足し、1938年から軍用として量産が開始された。
 空軍では各基地間などの連絡飛行に使用されており、1943年にイタリアが休戦するまでの間 に約500機(諸説あり)が製作された。休戦後もイタリアやドイツの他、連合軍などでも連絡機 として使用されている。

機体詳細データ(SAIMAN 202)
全長 7.65m全高 1.91m
全幅10.66m翼面積17.66m2
自重 670kg最大重量 930kg
最高速度221km/h上昇限度5,050m
航続距離600km巡航速度不明
発動機アルファロメオ 110 空冷直列4気筒 120馬力×1基
乗員数 2名総生産機数約500機(390機説等あり)
武装武装なし
主要タイプ SAIMAN 202:原型を含む生産型呼称
SAIMAN 202bis:主翼を切りつめた改良試験型。生産3号機を改修
SAIMAN 204:アルファロメオ115エンジン(180hp)搭載の出力強化型。計画のみ