SAAB 18爆撃機

SAAB 18 (B18/S18/T18)

スウェーデン王立空軍

SAAB 18
スウェーデン空軍のB18A爆撃機

 スウェーデン国産初の全金属製偵察爆撃機SAAB17の 後継として開発された機体。全金属製双発の軽爆撃機で、対地攻撃や偵察任務にも使用できる多用途機である。
 1942年に完成した原型機は機首部に操縦席や爆弾倉などが集中配置されており、細い後部胴体や 双垂直尾翼など、一見ドイツのDo17に 似た機体であったが、機体左側に寄せられた操縦席や傾斜した垂直尾翼など独特の特徴を持った外見で もあった。
 米P&W社製空冷エンジンのライセンス品を搭載した最初の生産型はスウェーデン空軍にB18Aの 名称で採用され、軽爆撃・地上攻撃任務に使用されたが非力なエンジンが足を引っ張り、予定以下の性 能しか発揮できなかったため、ドイツから最新鋭液冷エンジンDB605のライセンスを入手し、これ を搭載した改良型(18B型)が1944年から生産されるようになった。
 A型は1944年頃から部隊配備され、中立国という立場上実戦に参加することは無かったが、国境 周辺や沿岸部の偵察・哨戒任務などに従事した。B型の配備は戦後の46年からとなったが、1950 年代半ばにジェット攻撃機A32Aと 交代するまで現役として活躍した。

機体詳細データ(B18A)
全長13.20m全高 4.40m
全幅17.00m翼面積43.80m2
自重5,550kg最大重量8,200kg
最高速度465km/h上昇限度8,000m
航続距離2,200km巡航速度400km/h
発動機STW C-3 空冷星形複列14気筒 1,065馬力×2
(P&W R-1830-SC3-Gのライセンス生産品)
乗員数 3名総生産機数原型3+生産型242機(全タイプ)
武装7.9mm機銃×1(機首銃座)、13.2mm機銃×2(前方固定)、
1,400kgまでの爆弾または無誘導対地ロケット弾×12
機体詳細データ(B18B)
全長13.23m全高 4.40m
全幅17.00m翼面積43.80m2
自重6,092kg最大重量9,272kg
最高速度570km/h上昇限度9,500m
航続距離2,500km巡航速度不明
発動機ダイムラーベンツ DB605B 液冷V型12気筒 1,475馬力×2
乗員数 3名総生産機数上記参照
武装7.9mm機銃×1(機首銃座)、13.2mm機銃×2(前方固定)、1,500kgまでの爆弾等
主要タイプ SAAB 18A:空冷エンジン搭載の原型機(2機)
B18A:軽爆撃・攻撃機としてスウェーデン空軍に採用された初期生産型(60機)
S18A:B18Aを写真偵察機へ改造した機体。捜索レーダー装備
SAAB 18B:液冷エンジン搭載の改良型原型(1機)
B18B:攻撃機として使用された改良型。急降下爆撃能力もあった(120機)
T18B:機首爆撃手席を廃し57mm砲×1と20mm機関砲×2を搭載した複座の対地・対艦攻撃型(62機)