ポリカルポフ R−Z軽爆撃/偵察機

Polikarpov R-Z
Поликарпов Р-З


ソビエト赤軍 他

R-Z
R−Z(スペイン共和派軍の機体か?)

 ポリカルポフR−5の発展型 として、同機を製造していたGAZ(ГАЗ/Государственный авиационный завод: 国家航空機工場の略)No.1で開発された機体。
 新設計モノコック構造の胴体やスライド式風防などの改良に加え、より強力なエンジンを搭載し た機体は1935年に完成、その後R−5派生型(主にR−5SSS)やコチェリギンLRなどと の競争比較に勝利し、ソビエト赤軍に制式採用された。
 R−5などを購入していたスペイン共和派軍も同機を1937年に60機ほど調達し、戦線へ投 入した。共和派将兵は当機に「ラサンテ[Rasante]」の愛称を付け多用したが、39年に内乱が終了 し、フランコ軍が生き残っていた機体を接収したときには約半数にまで減っていた。
 またソビエト軍は満州国境の紛争やフィンランドとの冬戦争などで当機を使用しているが、第二 次大戦でドイツ軍がソビエトへ侵攻してくる頃には、当機は Il−2と交代しつつあった。 しかし幾つかの部隊では大戦中期以降も当機を使用しており、夜間爆撃や偵察・連絡任務などに 従事している。

機体詳細データ(R−Z)
全長 9.72m全高 3.60m
全幅15.45m翼面積42.52m2
自重2,230kg最大重量3,500kg
最高速度316km/h(高度3,500m)上昇限度8,700m
航続距離1,000km巡航速度不明
発動機ミクーリン AM-34N 水冷V型12気筒 830馬力×1基
乗員数 2名総生産機数1,000機以上
武装7.62mm機銃2〜7(前方固定1、後方旋回1〜2、機銃パック(4丁を収納)を取り付け可能)、
爆弾500kg搭載可能
主要タイプ R-Z:主要生産型。R-Zetとも呼ばれる。軽爆撃/偵察任務に使用
R-ZSh:機銃パックを搭載した地上襲撃機型の原型呼称
R-ZR:高々度飛行記録用の単座型実験機。1機のみ製作
P-Z:非武装の輸送型。貨物または2名の乗客を輸送可能。AM-34NBエンジン(850hp)搭載
PT:貨物コンテナを主翼下に搭載した輸送型原型。量産されず