RWD14”チャプラ”偵察/観測機

R.W.D. 14 "Czapla"

ポーランド軍

RWD14b
ポーランド軍のRWD14b(原型機?)

 ポーランド軍の偵察/観測機を求める公式要求に従って製作された機体。RWD社(起業者である航空 技術者スタニスワフ・ロガルスキ(Stanisław Rogalski)、スタニスワフ・ヴィクラ(Stanisław Wigura)、 エジー・ジェヴィツキ(Jerzy Drzewiecki)の3人の頭文字から来た名称)では戦前に練習機や 競技機として活躍していたRWD8を発展させたRWD12を設計研究していたが、これの出力をさらに 強化した機体をポーランド政府に提案した。
 RWD社設計陣お得意の高翼単葉機で、プラット&ホイットニー社製のワスプジュニアエンジンを搭載 した原型機RWD14aは性能が予想を下回っていたため改良型としてPZL社製G1620Aエンジンを搭載 した原型2号機が製作された。尾翼の構造的欠陥のため原型1号機は墜落してしまったが、尾翼を改良し た原型3号機が満足いく性能を示したため採用が決定、最終的に原型3号機の設計に加え、尾翼の改良と 出力強化を盛り込んだ機体がRWD14bチャプラ(アオサギの意)の名で量産されることになった。た だしRWD社は設計をポーランド政府へ売却し生産は行わなかったため、生産はポーランド政府がLWS 社(Lubelska Wytwórnia Samolotów:ルブリン航空機工場)と別途契約して行っており、その ため当機はLWSチャプラと呼ばれることもある。
 第二次大戦が勃発した時点で当機は5個飛行隊に配備されており、着弾観測や前線偵察に使用されたが、 速度が低いため地上砲火のマトとなり大損害を蒙った。ポーランドが降伏した際に生き残っていた10機 あまりの機体はルーマニアへと脱出している。

機体詳細データ(RWD14b)
全長 9.00m全高 3.00m
全幅11.90m翼面積22.00m2
自重1,150kg最大重量1,700kg
最高速度245km/h上昇限度5,000m
航続距離580km巡航速度230km/h程度
発動機PZL G1620B「モールス」空冷星形9気筒 470馬力×1基
乗員数2名総生産機数約70機(68機説あり)
武装7.92mm機銃×1(前方固定)、7.7mm機銃×1(後方旋回)
(観測任務などでは武装を搭載しないこともある)
主要タイプ RWD 14a:原型機の呼称。3号機は尾翼を改良した
RWD 14b:生産前原型を含む生産型呼称。生産型はLWS社製作