CMASA RS.14水上哨戒機

C.M.A.S.A.(Costruzioni Meccaniche Aeronautiche S.A.) RS.14

イタリア王立空軍

RS.14
イタリア軍のRS.14(第3シリーズか?)

 フィアット社の子会社であるCMASA(Costruzioni Meccaniche Aeronautiche S.A.:航空機械構造社)は フィアットCR30やCR42の 変形型製作下請けやドルニエ飛行艇のライセンス生産を請け負っていたが、1937年にイタリア軍は カントZ.501の後継となる新型 海洋哨戒機を求めることとし、CMASAへ双発双フロートの大型水上機開発を指示した。
 CMASAでは全金属製中翼単葉の機体を完成させ、1939年5月に初飛行に成功した。原型機の飛 行試験で満足する性能を示したため、軍は1940年に量産型を発注し、翌41年に最初の12機(第1 シリーズ)が納入されることになった。ところが原型機ではそれなりの性能を示したはずが、武装を施し た量産型では馬力不足による性能低下と構造的問題による脆弱性が見られるようになったため、続いて生 産される機体は改修を加えることとなり、続く22機の量産型(第2シリーズ)の納入は42年春まで遅 れることになった。
 最初に配備された第1シリーズは当初海洋哨戒任務に従事していたが、42年半ば頃からはイタリア本 土やシシリー島沿岸部での船団護衛任務に従事するようになっている。その後配備された第2シリーズと 爆撃装備を廃した第3シリーズは主に海上捜索救難任務に従事している。
 イタリアが休戦した時点で約40機(20機程度から39機という説あり)の機体が生き残っていたが、 少数機はその後も捜索救難機として使用され、最後の機体が退役したのは1948年のことであった。
 ※資料によっては当機の製造メーカーをFIATとしているものも見受けられる。

機体詳細データ(RS.14)
全長14.10m全高 5.51m
全幅19.54m翼面積50.00m2
自重5,340kg最大重量8,470kg
最高速度382km/h(高度4,500m)上昇限度6,300m
航続距離1,900km巡航速度不明
発動機フィアット A.74RC.38 空冷星形複列14気筒 840馬力×2基
乗員数 5名総生産機数152機(186機説あり)
武装7.7mm機銃×2、12,7mm機銃×1、爆弾400kg
主要タイプ RS.14:初期生産型(第1シリーズ)。爆弾は胴体中央部に吊り下げ
RS.14B:改良型(第2シリーズ)。胴体下に爆弾倉を持つゴンドラを装備
RS.14C:胴体下ゴンドラを廃した捜索救難機型(第3シリーズ)。最多生産モデル