IMAM Ro.63連絡観測機

I.M.A.M.(Industrie Meccaniche e Aeronautiche Meridionali) Ro.63

イタリア王立空軍

Ro.63
イタリア空軍のRo.63

 1930年代末にドイツから調達したフィーゼラーFi156シュトルヒの STOL(短距離離着陸)性能に感銘を受けたイタリア空軍は、同様の機体を製作するよう何社かの 航空機メーカーに依頼した。
 IMAM(南部機械および航空機工業)社は、木金混合構造布張りの高翼単葉固定脚機を設計した。 この機体はモデルとなったFi156によく似ていたが、機体サイズが若干拡大していたため搭載能力 や航続能力はFi156よりも優れていた(逆にSTOL性能は若干低下した)。1940年半ばに初 飛行した当機は、他のメーカーが提出した機体よりも高性能であったため量産化が命じられることになった。
 ところが搭載予定のドイツ製エンジンは第二次大戦が開戦したため輸入不可能となり、急遽自国で代 替となるエンジンを製作することになったが、イタリアの工業生産能力の低さがネックとなり、手持ち のドイツ製エンジンを利用した原型機を含む6機が製作されたのみで、150機の量産注文は果たされ ることなく終わってしまった。
 かろうじて製作された初期の機体はイタリア参戦後に北アフリカ戦線へ配備され、ドイツから調達し たFi156(約30機)と共に、旧式化したRo.37の 後継として観測任務などに従事している。
 戦後、当機の生産再開が検討されているが、能力が不足しているとの理由から生産再開には至っていない。

機体詳細データ(Ro.63(初期型))
全長 8.70m全高 3.10m
全幅13.50m翼面積26.50m2
自重1,060kg最大重量1,485kg
最高速度220km/h上昇限度6,800m
航続距離900km巡航速度160km/h
発動機ヒルト HM508D 空冷倒立V型12気筒 280馬力×1基
(その後の量産型はイゾッタ・フラスキーニ「ベータ」エンジンを搭載する計画だった)
乗員数2〜4名総生産機数6機
武装武装なし
主要タイプ Ro.63:連絡観測機。エンジンの供給不足により量産化失敗