IMAM Ro.37偵察/攻撃機

I.M.A.M.(Industrie Meccaniche e Aeronautiche Meridionali) Ro.37 "Lince"

イタリア王立空軍 他

Ro.37bis
スペイン内乱にてフランコ軍が使用したRo.37bis

 1920年代にイタリアの航空機メーカー・ロメオ社は、フォッカーCV.Eをベースにした戦闘機を 製造していた。この機体は偵察や対地攻撃にも使用できる優秀なもので、1935年の第二次エチオピ ア戦争でもイタリア軍の主力として活躍したが、さすがに旧式化は隠せなくなってきていた。
 イタリア軍は新型の偵察機を調達するため、1930年代初頭から機体コンペを始めており、ロメオ 社もこの要求に応えて、機体の開発を行った。1934年(33年とする説もある)に初飛行したRo. 37原型は、それなりの性能を見せたが液冷エンジンの冷却用ラジエータが大型だったため、せっかく 設計陣が努力して空気抵抗を低減させた胴体に比べると不満足な出来であった。
 その後もRo.37の改良は続けられ、過給器つき空冷星形エンジンを搭載するRo.37bisを 完成させ、改良の試みは成功した。
 Ro.37bisは1935年(翌年ブレダグループとの提携によりIMAM(南部機械および航空 機工業)社と会社の名前が変わったが、機名の頭文字は変更されなかった)から量産が開始され、エチ オピア戦争やスペイン内乱で使用された。主に対地攻撃任務に従事し、充分な戦果を挙げたが、エンジ ン不調や主脚の強度不足により戦闘以外で失われる機体も多かったと伝えられる。
 1939年までに569機が製造されており、ウルグアイやアフガニスタン、ハンガリー、オースト リアなどにも少数機が輸出されている。第二次大戦勃発時、イタリア本国でも200機以上が部隊運用 されており、参戦後はバルカン半島や北アフリカ方面で偵察任務などに従事した。しかし、すでに複葉 機の時代は終わりを告げており、1943年にイタリアが休戦した時には、イタリア本国のRo.37 は全機退役していた。

機体詳細データ(Ro.37bis)
全長 8.56m全高 3.15m
全幅11.08m翼面積31.35m2
自重1,585kg最大重量2,420kg
最高速度330km/h(高度5,000m)上昇限度7,200m
航続距離1,100km巡航速度250km/h
発動機ピアッジョ P.IX RC.40 空冷星形9気筒 560馬力×1基
乗員数 2名総生産機数569機(Ro.37+Ro.37bisのみ)
武装7.7mm機銃×3(前方固定2、後方旋回1)、胴体下および主翼下に15kg爆弾×12
主要タイプ Ro.30:コンペに当初提出された機体案
Ro.37:液冷V型12気筒フィアットA.30RAエンジン(550hp)搭載の原型を含む初期生産型(237機)
Ro.37bis:エンジンを空冷星形に変更した改良型(332機)
Ro.45:イゾッタ・フラスキーニ・アッソ XI RC.40エンジン(820hp)を搭載した出力強化型。原型のみ