ブラックバーン T.5リポン艦上雷撃機

Blackburn T.5 Ripon

英国艦隊航空隊 他

Ripon IIC
英国艦隊航空隊所属のリポンIIC

 1920年代初頭に英航空省が出した仕様書21/23に応えて設計されたブラックバーンT.5リポンは、 これまでにブラックバーン社が製作してきたT.1スウィフトやT.2ダートの基本設計を踏襲した機体であ った。ブラックバーン社の設計理念は『1つの基本設計から最大限の能力を引き出す』ことだったため、この ような設計流用が多々見られた。
 リポンの原型機は1926年に初飛行し、他社機体との競争審査の結果若干の改修を受けた機体(リポンII と名付けられた)が制式採用となった。生産型の配備は1929年から始まり、まず航空母艦 「グローリアス」「フューリアス」に搭載されてい たダートと交代していった。
 しかし当機の寿命は短く、1935年に ソードフィッシュが採用されると順次交代 していった(それ以前にブラックバーン・バフィン雷撃機への更新が行われていたため、直接ソードフィッシュ へ機種改編した運用部隊は少ないと思われる)。だが唯一の輸出(ライセンス生産)先であるフィンランドでは 第二次大戦中も第一線級の攻撃機として1944年頃まで使用されている。

機体詳細データ(リポンIIA)
全長11.20m全高 3.91m
全幅13.67m翼面積63.45m2
自重1,930kg最大重量3,359kg
最高速度203km/h(海面高度)上昇限度3,050m
航続距離1,706km巡航速度175km/h
発動機ネイピア「ライオン」XIA 水冷W型12気筒 570馬力×1基
乗員数2名総生産機数121機(ライセンス生産含む)
武装7.7mm機銃×2(前方固定1、後方旋回1)、航空魚雷×1または
爆弾最大700kg(530lb(240kg)爆弾×3もしくは230lb(105kg)爆弾×6)
主要タイプ T.5:当機のメーカー呼称。愛称はRipon
Ripon I:原型機の呼称。ライオンV(467hp)エンジン搭載(2機)
Ripon II:初期生産型。ライオンXIエンジン搭載(21機)
Ripon IIA:Ripon IIの小改良型。爆装も可能となった(40機)
Ripon IIC:主翼構造を木製から金属軽合金に変更した機体(31機)
Ripon IIF:ブリストル・ジュピターVIII(530hp)エンジン搭載型。フィンランド向け(1機+現地生産25機)
        (フィンランド製の機体(25機)は幾つかの搭載エンジンのバリエーションがある)
        ・グノーム・ローヌ「ジュピター」VI(480hp)エンジン搭載型(7機)
        ・アームストロング・シドリ「パンサー」IIA(535hp)エンジン搭載型(8機)
        ・ブリストル「ペガサス」II.M3(580hp)エンジン搭載型(10機)
Ripon III:全金属製構造の原型機。量産されず(1機)