レジアーネ Re.2000戦闘機

Reggiane Re.2000 "Falco"

イタリア王立空軍 他

Re.2000-III
イタリア空軍のRe.2000III

 イタリアの航空機メーカーであるカプローニ社の子会社として発足したレジアーネ社は1937年に 単座戦闘機の開発を開始した。開発の中心となったのはアントニオ・アレシオ(Antonio Alessio)と ロベルト・ロンギ(Roberto Longhi)だったが、ロンギはアメリカで航空機設計の仕事に従事した経験 があったため、この新開発の機体も当時のイタリア機 (フィアットG50マッキMC200など) のように流線的な美しいスタイルではなく、大直径エンジンを搭載しズングリとした米国式シルエット を持つ機体として完成した。
 Re.2000ファルコ(隼の意)と名付けられた機体は太く短い胴体を持つ低翼単葉で尾輪式引き込 み脚の当機原型機は1938年に初飛行したが、イタリア空軍の興味を引く事はなく、海軍向けカタパ ルト発進装置を付けたシリーズIIや燃料容量を増やした長距離戦闘機シリーズIIIなども製作されたが 少数機に終わっている。
 国内ではパッとしなかった当機だが輸出機としてはそこそこに成功しており、ハンガリー向けに少数 を生産した後ハンガリー国内でライセンス生産が行われたり、スウェーデン向けに60機の輸出契約が 結ばれたりしている。ハンガリーでは「ヘッジャ」(ハンガリー語で鷹の意)と名付けられ運用され、 スウェーデンでもJ20の名で1945年頃まで第一線で使用されている。

機体詳細データ(Re.2000III)
全長 7.99m全高 3.20m
全幅11.00m翼面積20.40m2
自重2,070kg最大重量2,850kg
最高速度525km/h上昇限度10,500m
航続距離1,300km巡航速度420km/h
発動機ピアッジョ P.XIbis RC40 空冷星形複列14気筒 1,000馬力×1基
乗員数1名総生産機数170機程度
武装12.7mm機銃×2、200kgまでの爆弾を搭載可能
主要タイプ Re.2000:原型を含む生産前機
Re.2000II:海軍向けにカタパルト発進装置を搭載したモデル(12機)
Re.2000III:燃料搭載量を増加した長距離戦闘機モデル(24機)
Re.2000 Catapultabile:戦艦のカタパルトに搭載可能なよう改造された機体(ごく少数)
Hejja:ハンガリー向け機体の現地呼称(ライセンス生産含み70機)
J20:スウェーデン向け機体の現地呼称(60機)