レナール R.31偵察機

Renard R.31

ベルギー空軍

R.31
ベルギー空軍のR.31

 ベルギー空軍が出した短距離偵察/直協機の開発要求に従ってG・レナール航空機社(Constructions Aéronautiques G. Renard)が 開発した機体。同社のアルフレッド・レナール(Alfred Renard)が設計主任を務め、原型機は1932年 10月に初飛行した。
 鋼管溶接構造金属外板(一部布張り)のパラソル式単葉固定脚機で、英ロールスロイス社のケストレルエ ンジンを搭載する原型機を使用した飛行試験に合格したため、1934年に28機の量産命令が出されるこ ととなった。量産機はレナール社および SABCA(Sociétés Anonyme Belge de Constructions Aéronautiques)社にて製造され ている。
 翌35年に量産機の部隊配備が始まり、最大時には34機が第一線に配備されていたが、1940年にド イツ軍が侵攻する直前には21機まで減っていた(訓練や任務での事故(主に着陸事故)による損耗のため)。 ドイツ軍のベルギー侵攻を受けて前線偵察を行ったものの、あっという間にベルギーが占領されたこともあ って大した活躍を見せることはできず、生き残った機体は占領後スクラップにされてしまっている。

機体詳細データ(R.31)
全長 9.20m全高 2.92m
全幅14.40m翼面積32.00m2
自重1,330kg最大重量2,130kg
最高速度294km/h(高度4,000m)上昇限度8,750m
航続距離650km巡航速度238km/h
発動機ロールスロイス「ケストレル」IIS 液冷V型12気筒 480馬力
乗員数 2名総生産機数34機
武装7.62mm機銃×3(前方固定2、後方旋回1)
主要タイプ R.31:原型機を含む生産型呼称
R.32:密閉式操縦席を持ちグノーム・ローヌ「ミストラル・メジャー」エンジン搭載の改良型。R.31を1機改修