ロマーノ R−82中間練習機

Romano R-82

フランス空軍 他

R-82
フランス海軍の記章を付けたR−82中間練習機

 フランスのロマーノ社(Chantiers aéronaval Étienne Romano(1929年設立、略称はCAER)) が自社宣伝(ルモワーニュ航空ショーで曲技飛行をする)のために製作した複座曲技飛行機R−80から発展し た機体。ごく少数が生産されたR−80(およびR−82原型)は曲技飛行家や冒険飛行家などに販売 され華麗な飛行を見せた。
 フランスの軍需産業国有化政策によりSNCASE(Société nationale des constructions aéronautiques du sud-est:南東国営航空機製造)社に吸収されたロマーノ社に対してフランス 空軍からR−82を中間練習機にしたいと緊急かつ大量の発注が舞い込み、1937年には海軍からも 追加の発注が行われた。
 1940年5月までに受注した全機が空・海軍に納入完了し、教育センターや操縦士学校などに配備 され優れた働きを示した。また1938年に2機の機体がフランスの仲介会社を通じてスペインに買い 取られ、スペイン内乱において共和国軍の連絡機としても使用されている(この買い取られた機体は新 たに製作されたものなのか、フランス軍が注文した機体の一部なのかは判っていない)。

機体詳細データ(R−82)
全長 7.82m全高 3.34m
全幅 9.88m翼面積23.72m2
自重 920kg最大重量1,300kg
最高速度240km/h上昇限度6,500m
航続距離660km巡航速度200km/h前後
発動機サルムソン 9Aba 空冷星形9気筒 280馬力×1基
乗員数2名総生産機数177機(軍用のみ)
武装武装なし
主要タイプ R-80:ベースとなった複座曲技飛行機。原型機にはR-80.01のような名称が付いた
R-82.01:R-80から改称した原型機。R-80原型を含めて4機製作
R-82:生産型の呼称。複座中間練習機