VL ピヨレミルスキー戦闘機

VL(Valtion Lentokonetehdas) Pyörremyrsky

フィンランド空軍

Pyorremyrsky
フィンランド空軍の記章(1945年以降)を付けたピヨレミルスキー(PM−1)

 第二次大戦が始まった頃、欧州で最も有名で強力な戦闘機の一つにドイツのメッサーシュミット Bf109があった。フィン ランド空軍もミルスキーに続 く戦闘機を開発するにあたって、Bf109を目標としたのは当然のことであろう。
 フィンランドは金属資源の少ない国であったため、新型機は木金混合の構造とされ、性能面では Bf109Gと同等以上を目指した機体は1942年11月に原型2機が発注され、1944年配備 を目標に開発が進められた。スタイルはBf109に似たものであったが、Bf109の欠点の一つ である降着装置間隔の狭さは引き継がれず、内側引き込み式に改められている。
 原型機はドイツから貸与されたBf109Gに搭載していたDB605エンジンを流用して製作さ れたが、ドイツからBf109の供給が続けられたことにより開発は急がれず、1944年9月にな ってソビエトとの休戦条約が結ばれるに至って、国産戦闘機の開発自体が不要となったことから開発 中止となってしまった。
 とりあえず完成した原型1号機(PM−1と名付けられた)は試験飛行に使用されたが、1953 年に退役、現在もフィンランドの中央航空博物館に展示されている。

機体詳細データ(PM−1)
全長 9.12m全高 3.89m
全幅10.39m翼面積19.00m2
自重2,619kg最大重量3,310kg
最高速度620km/h(高度6,400m)上昇限度11,250m
航続時間2時間25分(増槽使用)巡航速度522km/h
発動機ダイムラーベンツ DB605A-1 液冷倒立V型12気筒 1,475馬力×2
乗員数 1名総生産機数 1機
武装12.7mm機銃×2、20mm機関砲×1、200kgまでの爆弾搭載可能
主要タイプ PM-1:唯一完成した原型機の呼称。愛称はPyörremyrsky(暴風の意)