カルヴァー PQ−14標的機

Culver PQ-14

合衆国陸軍航空隊 他

PQ-14
米陸軍(空軍)のPQ−14標的機((c)The National Museum of the U.S.A.F)

 米国陸軍および海軍航空隊は高射砲部隊の射撃訓練標的として、カルヴァー社が第二次大戦前に開発した 軽量複座機「カデット」を無線操縦の標的機に改造して使用していた(陸軍呼称PQ−8、海軍呼称TDC −2)。しかし太平洋戦争が始まり、さらに訓練に力を入れる必要が生じた際に、最高時速が180キロ/時 程度の「カデット」では実戦に即した訓練は無理であることが表面化してきた。
 そこで1942年になってカルヴァー社は新たな標的専用機を開発した。この機体はPQ−8に似たスタ イルをしているが、操縦性(特に無線操縦の場合は機敏な応答が必要になる)を高めるため操縦舵面を拡大 しており、またエンジンも「カデット」の倍の出力を持つ強力な物が搭載された。
 翌43年に陸軍の実用試験を受け満足する性能を示したため、量産が開始され最終的に2,000機以上 の納入が行われている(うち1,201機が海軍向けTD2C−1となった)。第二次大戦中の高射砲部隊 能力向上に一役買った機体であるが、1950年頃には使用されなくなった。

機体詳細データ(PQ−14A)
全長 5.94m全高 2.41m
全幅 9.14m翼面積不明
自重不明最大重量 826kg
最高速度300km/h上昇限度5,200m
航続距離580km巡航速度不明
発動機フランクリン O-300-11 空冷水平対向6気筒 148馬力×1基
乗員数無人(無線操縦)総生産機数2,044機
武装武装なし
主要タイプ XPQ-14:審査用原型機の米陸軍呼称(1機)
YPQ-14A:生産前機の米陸軍呼称。実用試験などに使用(75機)
PQ-14A:最初の生産型の陸軍呼称。戦後Q-14Aと改称(1,348機)
TD2C-1:PQ-14Aの米海軍呼称
YPQ-14B:多少機体を強化した改良型の生産前機(25機)
PQ-14B:改良型の生産機。戦後Q-14Bと改称(594機)
PQ-14C:O-300-9エンジンを搭載した試作型。量産化されず(1機)