ポテ 65輸送機

Potez 65

フランス空軍 他

Potez 650
フランス空軍のポテ650

 1935年初頭に初飛行した民間旅客輸送機ポテ62(軍用のポテ54を 発展させた機体。機首を流線型にするなど洗練されたデザインとなった)の成功に関心を持った フランス航空省はポテ62の軍用型開発を指示した。
 ポテ65もしくはポテ650TTと呼ばれる軍用モデルは、乗員3名と完全武装の落下傘降下 兵14名または10名の傷病者(担架6脚と座席4)+看護人1名を乗せることが可能となって いた。胴体こそポテ62同様の流線型に洗練されたものであったが、胴体から突き出た短翼に装 備されるエンジンナセルや、主翼を支える支柱など旧式な部分が残った機体でもあった。
 35年末(36年説あり)に部隊へ配備が開始され、37年5月には初の兵員降下を成功させた が、第二次大戦では降下作戦に使用されることは無く(フランス軍自体が降下作戦を実施しなか ったため)、休戦後の短い間だけ降下訓練に従事したあと、公式に落下傘部隊が解隊された後は 輸送任務に従事するようになっている。
 また1936年後半に勢力拡大と近代化を目論んでいたルーマニア空軍が当機を調達すること にし、同国IAR(Industria Aeronautică Română)社が製造ライセンスを所有 していたグノーム・ローヌ14Kにエンジンを変更した機体(ポテ651)が6機輸出された。 これらのルーマニア機は当初爆撃機として使用されていたが、能力不足のため大戦中盤以降は輸 送任務にしか使用されなくなった。

機体詳細データ(ポテ650)
全長17.32m全高 3.90m
全幅22.45m翼面積76.00m2
自重4,632kg最大重量7,500kg
最高速度300km/h(高度2,000m)上昇限度7,000m
航続距離 800km巡航速度250km/h
発動機イスパノスイザ 12Xgrs I または12Xhrs I 液冷V型12気筒 720馬力×2基
乗員数乗員3名+降下兵14名総生産機数15機(ポテ651)
武装武装なし
主要タイプ Potez 65:Potez 650TTとも呼ばれる原型機。HS 12Xirs(12Xbrs説あり)エンジン搭載
Potez 650:量産型。兵員輸送機もしくは患者輸送機(15機)
Potez 651:グノーム・ローヌ14Kエンジン(800hp)に変更したルーマニア向け機体(6機)