ポテ 39観測機

Potez 39

フランス空軍 他

Potez 39
フランス空軍のポテ39(ポテ390の初期生産型か?)

 フランス航空省が1928年に出した複座観測機の要求仕様書に基づいて製作された機体。同じ仕様書に 基づいて完成したブレゲー270と 同時期(1930年代初頭)に制式採用となった。
 ブレゲー270は胴体と尾翼を鋼製の細い梁で繋ぐ構造をしていたが、当機はオーソドックスな胴体設計 をしている。同時期にブレゲー270に似た構造のポテ37が 試作されているが、こちらは不採用となっているので、当機は斬新なブレゲー270に対する保険的意味合い もあったのかもしれない。なお、ごく少数機の双フロート水上機型も試作されている。
 1934年から部隊配備が開始され、原型に準ずる390とロレーヌ・エンジンを搭載する391の2モデ ルが主として生産された。またペルー空軍が391の出力強化型を12機調達しており、軽爆撃や夜間戦闘機 として使用している。
 第二次大戦勃発時に7個飛行隊が当機を装備していたが、旧式化した当機では独空軍の敵になり得ず、39 年10月には前線から退き訓練任務に使用されるようになり、翌40年6月の休戦時以降は廃棄処分となって いる。

機体詳細データ(ポテ390)
全長10.10m全高 3.40m
全幅16.00m翼面積35.00m2
自重1,492kg最大重量2,650kg
最高速度240km/h上昇限度7,000m
航続距離 700km巡航速度185km/h
発動機イスパノスイザ12Hb 液冷V型12気筒 580馬力×1基
乗員数 2名総生産機数244機(390および391の計)
武装7.7mm機銃×3(前方固定1、後方旋回2)、爆弾120kg搭載可能
主要タイプ Potez 39.01:原型機。イスパノスイザ12Hbエンジン搭載
Potez 390:原型機に準ずる生産型。390A2とも呼称
Potez 391:ロレーヌ12Hdrエンジン(520hp)搭載型
(Peru向け):エンジンをロレーヌ・ディートリッヒ12Hエンジン(700hp)に変更したペルー向け機体
Potez 392:イスパノスイザ12Xbrsエンジン(590hp)搭載の改良型。量産されず
Potez 39/10:39.10とも呼称。イスパノスイザ12Ybrsエンジン(860hp)搭載の複座偵察機原型。量産されず
Potez 49TOE:392の汎用型。一葉半主翼。植民地向け。量産されず