ポテ−カムズ 141哨戒飛行艇/161長距離飛行艇

Potez-CAMS 141 / 161

フランス海軍

Potez-CAMS141
ポテ−カムズ141飛行艇の試作機(原型機)
Potez-CAMS161
ポテ−カムズ161飛行艇(独軍接収後)

 フランスのポテ社とCAMS社が協同で製作した大型長距離飛行艇。海軍の長距離哨戒飛行に 使用するための機体として設計が行われた。
 40メートルを超える幅を持つ大きな主翼は胴体上部に設置した空力学的に洗練された形状の 張り出しにより接合されており、胴体脇から延びる支柱により支持されている。また水上でのバ ランスを保つため主翼両端部には補助フロートが装備された。エンジンはイスパノ・スイザ製の V型12気筒が4基搭載されている。
 1938年に原型機が完成し試験飛行も成功裏のうちに終わったのだが、量産体制が確立する 前に第二次大戦が勃発したため、量産化は行われずじまいとなった。
 1機だけ完成した機体は独軍侵攻後にドイツの管理下へ置かれたが、1942年末にフランス 海軍がフランス国民解放委員会の指揮下に戻った時点でフランスの手に取り戻され、1943年 からは連合軍指揮下で地中海方面の哨戒任務などに従事している。
 なお、20座席を持つ大西洋横断飛行艇として当機体を拡大しエンジンを6発に増やしたポテ −カムズ161の試作も行われているが、この機体は完成直前にドイツ軍へ接収され第二次大戦 末期に連合軍機の銃撃を受け失われてしまっている。

機体詳細データ(ポテ−カムズ141飛行艇)
全長24.32m全高 7.85m
全幅41.00m翼面積171.23m2
自重15,000kg最大重量23,120kg
最高速度320km/h(高度1,000m)上昇限度5,600m
航続距離2,400km巡航速度260km/h
発動機イスパノ・スイザ 12Y26/27水冷V型12気筒 930馬力×4基
乗員数9〜12名総生産機数1機
武装7.5ミリ機銃×6、爆弾最大1,500kg
機体詳細データ(ポテ−カムズ161飛行艇)
全長32.90m全高 8.30m
全幅46.00m翼面積262.80m2
自重20,700kg最大重量44,000kg
最高速度354km/h上昇限度6,000m
航続距離6,000km巡航速度300km/h前後
発動機イスパノ・スイザ 12Y36水冷V型12気筒 920馬力×6基
乗員数乗員4+乗客16名総生産機数1機
武装武装なし
主要タイプ Potez-CAMS141:1機だけ試作された長距離哨戒飛行艇
Potez-CAMS160:6発型製作のための縮小(二分の一)試作機。1機製作
Potez-CAMS161:20座席を持つ大西洋横断飛行艇。6発エンジン。試作機は独軍が接収