コンソリデーテッド PB4Yリベレーター/プライヴァティア哨戒機

Consolidated PB4Y-1"Liberator" / PB4Y-2"Privateer"

合衆国海軍航空隊 他

PB4Y-2
合衆国沿岸警備隊のP4Y−2G

 第二次大戦中に製造された重爆撃機B−24を ベースにした長距離洋上哨戒機。当初はB−24Dの機首を変更しただけの機体をPB4Y−1 の名称で使用していたが、元々高々度を飛行する爆撃機として設計されていた機体を低高度巡航 が必須の海軍の哨戒機として利用するには難点があったため、コンソリデーテッド社はB−24 をベースに哨戒機向けに改良した機体を設計、1943年にPB4Y−2の名称で海軍に採用さ れた。(完成時点でコンソリデーテッド社はヴァルティ社と合併していたため、資料によっては 当機をコンソリデーテッド・ヴァルティ(コンベア)社製としているものもある)
 PB4Y−2はB−24に比べ胴体を2メートルほど延長しており、また高々度での任務を想 定していないためエンジンから過給機(ターボチャージャー)が除かれている。最も目に付く変 更点は垂直尾翼で、B−24では楕円形の双尾翼だったものがB−24Nで試験されたような大 きい単尾翼に改められている。低空での任務は敵機に捕捉される可能性が高いため、防御用の銃 座はB−24より増やされていた。
 太平洋戦争末期には広大な太平洋戦域を飛び回って日本軍の潜水艦や輸送船団を狩りたててお り、日本海軍将兵から忌み嫌われる機体の一つとなっていた(ただし日本軍は当機をB−24の 派生型として認識しており、公文書にもB−24と記録されている)。朝鮮戦争でも哨戒任務に 従事したが、1954年には全機が退役し、余剰機となった機体は沿岸警備隊の手で北米大陸の 長大な海岸線哨戒任務に従事することになった(沿岸警備隊では58年まで使用された)。さら に少数機が山林火災消火用機体に改造されたが、ロッキー山脈での消火活動中に墜落事故を起こ したため、2002年に全機使用停止となっている。

機体詳細データ(PB4Y−2)
全長22.73m全高 9.17m
全幅33.53m翼面積97.36m2
自重12,467kg最大重量29,500kg
最高速度382km/h上昇限度6,400m
航続距離4,540km巡航速度224km/h
発動機プラット&ホイットニー R-1830-94「ツインワスプ」空冷星形複列14気筒 1,350馬力×4基
乗員数11名総生産機数739機
武装7.62mm機銃×12(機首、尾部、上方、後上方、胴体両脇に各2)、
爆弾もしくは機雷12,800lb(5,806kg)または航空魚雷を搭載
主要タイプ PB4Y-1:B-24を改造した長距離哨戒機。愛称はB-24と同じ”リベレーター”
PB4Y-1P:写真偵察機へ改修されたPB4Y-1の呼称
PB4Y-2:改設計した長距離哨戒機。愛称は”プライヴァティア”と変更された
PB4Y-2M:地形測量機へ改修されたPB4Y-2の呼称
PB4Y-2P:写真偵察機へ改修されたPB4Y-2の呼称
PB4Y-2S:洋上捜索レーダーを搭載したPB4Y-2の呼称。後にP4Y-2Sと改称
P4Y-2:若干改設計されたPB4Y-2の呼称。なおP4Y-1は別種の機体のため混同に注意
PB4Y-1G:沿岸警備隊へ移管されたPB4Y-1の呼称
PB4Y-2G:沿岸警備隊へ移管されたPB4Y-2の呼称
P4Y-2G:沿岸警備隊へ移管されたP4Y-2の呼称
PB4Y-2K:無線操縦の無人標的機に改修されたPB4Y-2の呼称。後にP4Y-2K、QP-4Bと改称
QP4Y-2:非武装輸送機へ改修されたPB4Y-2の呼称。後にQP-4Bと改称