コンソリデーテッド PB2Yコロネード飛行艇

Consolidated PB2Y "Coronado"

合衆国海軍航空隊 他

PB2Y-3
米国海軍のPB2Y−3

 後に優秀な飛行艇だと評価されることになるPBY飛行艇 の原型機XP3Y−1が初飛行した直後に、PBYよりも大型の海洋哨戒爆撃機として開発計画が 立ち上がった機体。
 米海軍はコンソリデーテッド社とシコルスキー社の2社に対して審査用の原型機製作を発注し、 1937年に両社は審査用機体を初飛行させた。シコルスキー社の機体XPBS−1は数々の新機 軸を盛り込んだ画期的な機体だったが、後から審査されたコンソリデーテッド社のXPB2Y−1 の方が、幾つか欠点があるもののシコルスキー社の機体より量産に適すると評価された。
 米海軍は即座に制式採用を行い機体を調達するだけの予算を確保していなかったため、コンソリ デーテッド社は審査の際に発見された欠陥を修正する機会に恵まれた。特に安定性の問題が酷かっ た垂直尾翼は試行錯誤のすえにB−24のような 双垂直尾翼に変更されている。
 1939年に制式採用となり翌40年から部隊配備が始まったが、第二次大戦開戦により量産型 の発注数は増加し、一部の機体は英国海軍へ供与されている。全金属製の機体に大きな高翼配置の 主翼を持ち、主翼両端には引き込み式の安定フロートが装備されている。爆弾倉は厚い主翼内部に 設けられていた。

機体詳細データ(PB2Y−3)
全長24.16m全高 8.38m
全幅35.05m翼面積165.36m2
自重18,568kg最大重量30,844kg
最高速度359km/h(高度6,095m)上昇限度6,250m
航続距離3,814km巡航速度227km/h
発動機プラット&ホイットニー R-1830-88「ツインワスプ」空冷星形複列14気筒 1,200馬力×4基
乗員数9〜10名総生産機数219機以上
武装12.7mm機銃×8(機首、尾部、背部に各2、胴体両舷に各1)、爆弾・機雷・魚雷等最大5,443kg
主要タイプ XPB2Y-1:1枚の垂直尾翼を持つ原型機。社内呼称はモデル29(1機)
PB2Y-2:最初の制式型(生産前機)。各種実用試験に使用(6機)
YPB2Y-3:量産型試作機。PB2Y-2を1機改修
PB2Y-3:武装を追加した量産型。自動漏れ止めタンクや防弾装甲を追加(210機)
PB2Y-3B:英海軍供与用の機体呼称。英海軍での呼称はCoronado Mk.I
PB2Y-3R:人員輸送型。45座席。PB2Y-3を3機(31機説あり)改修
XPB2Y-4:R-2600エンジンを搭載した試作機(1機)
PB2Y-5:一段過給器付R-1820-92エンジン(1,200hp)搭載の最終モデル。搭載燃料も増加
PB2Y-5H:担架25台を備える傷病者輸送機型