リパブリック P−43ランサー戦闘機

Republic P-43 "Lancer"

合衆国陸軍航空隊 他

P-43
米陸軍航空隊所属のP−43

 セバスキー社が製作し、1930年代に米陸軍航空隊の迎撃機として使用されていた P−35の改良型として製作され た排気タービン搭載のリパブリック(1939年セバスキー社から改組改称)XP−41が元となり 産まれた戦闘機。XP−41を徹底的に審査した米陸軍だったがリパブリック社が更に改善されたモ デルを完成させたため、この機体にYP−43の呼称を付け審査用機体の発注を行った。
 P−35との相違点として主翼設計の変更や主脚引き込み方式の変更、排気タービン付きエンジン の搭載などが挙げられるこの機体は、飛行試験において最大速度や高々度性能の改善を示したため制 式採用となった。
 幾つかの改良・派生型が製造されているが生産数は多くなく、第二次大戦初期に一部機体が交戦し た他は目立った活躍は示していない。なお残存機は1942年に偵察型へ改造された。また中国やオ ーストラリアなどに若干数が譲渡されている。

機体詳細データ(P−43【初期型】)
全長 8.69m全高 4.27m
全幅10.97m翼面積20.72m2
自重2,570kg最大重量3,600kg
最高速度562km/h(高度7,600m)上昇限度11,600m
航続距離1,300km巡航速度不明
発動機プラット&ホイットニー R-1830-47 空冷星形複列14気筒 1,200馬力×1基
乗員数1名総生産機数272機+XP-41原型
武装12.7mm機銃×2、7.62mm機銃×2
主要タイプ XP-41:元となった原型機。セバスキーP-35の改良型
YP-43:審査用モデル機の呼称。R-1830-35(1,200hp)エンジン搭載(13機)
P-43:初期生産型。R-1830-47エンジン搭載(54機)
P-43A:R-1830-49(1,200hp)エンジン搭載モデルの呼称(80機)
P-43A-1:最終生産型。R-1830-57(1,200hp)エンジン搭載(125機)
RP-43:P-43ベースの偵察型改修機。当初は全部の偵察型改修機がこの呼称で呼ばれる予定だった
P-43B:P-43AおよびP-43A-1ベースの偵察型改修機。カメラ等の装備が異なるP-43Cも少数ある
P-43D:P-43Aにカメラを搭載し、エンジンをR-1830-47とした偵察型改修機。P-43A-1ベースはP-43Eとなった
P-44:高性能発展型の予定呼称(愛称はRocket)。計画中止により製作されず