カーチス P−40ウォーホーク戦闘機

Curtiss P-40 "Warhawk"

合衆国陸軍航空隊 他

P-40
ヨーロッパ戦線でのP−40ウォーホーク

 ヨーロッパ諸国の戦闘機が液冷エンジンを装備し活躍していることを受けて、カーチス社も 液冷エンジンを装備した戦闘機を開発することにした。1938年に初飛行した試作機はXP−40と 名付けられ、米陸軍の審査の結果524機の契約が締結された。
 P−40は米国だけでなくイギリスやフランスなどにも輸出されているが、フランスが発注したP− 40(モデル名ホーク81−A1)は機体を受け取る前にフランスが降伏してしまったので、英国に引 き取られるという一幕もあった。主にヨーロッパでは北アフリカ戦線、アジアでは中国大陸(特にアメ リカ義勇軍「フライング・タイガース」の乗機として有名)で活躍したほか、1941年の真珠湾奇襲 攻撃の際にはハワイの基地に配備されていた当機が日本軍迎撃に飛び立っている。
 初期生産型機体のほとんど大半は英国へ貸与され「トマホーク」「キティホーク」の愛称がつけら れているが、高々度性能を強化したF型が生産されると米陸軍も「ウォーホーク」と愛称をつけるよう になっている。
 戦争中盤以降、格闘能力や高速力に優れた新鋭機が製造されるようになってからもP−40の生産が 続いたことは、カーチス社の意地であったのかもしれない。最終生産型であるN型の生産ラインが閉じ たのは1944年12月のことであった。

機体詳細データ(P−40N)
全長10.16m全高 3.76m
全幅11.38m翼面積21.92m2
自重2,810kg最大重量4,000kg
最高速度552km/h(高度4,570m)上昇限度9,450m
航続距離1,740km巡航速度450km/h
発動機アリスン V-1710-81 液冷V型12気筒 1,200馬力×1基
乗員数 1名総生産機数16,802機
武装12.7mm機銃×6、翼下に680kgまでの兵装を搭載可能
主要タイプ Model 81:原型機。V-1710-11エンジン(1,150hp)搭載。Model 75改造機
XP-37:Model 81を米陸軍が審査した際の呼称。社内呼称Model 75I
YP-37:V-1710-21エンジン搭載の実用試験機。発動機不調に悩まされる
XP-40:P-36AにV-1710-19エンジンを搭載した改良型原型。社内呼称Model 75P
P-40:米陸軍向けの初期生産型。V-1710-33エンジン搭載
P-40A:P-40にカメラを搭載した写真偵察機の呼称。1機のみ製作
P-40B:自動漏り止めタンク、機銃2丁増設のP-40改良型。性能は低下
P-40C:改良型自動漏り止めタンク、さらに2丁の機銃増設を施したP-40B改良型
P-40D:再設計改良型。V-1710-39エンジン(1,150hp)搭載。12.7mm機銃×4
P-40E:搭載機銃を12.7mm機銃×6に強化したP-40D改良型
P-40F:V-1650-1エンジン(1,300hp)搭載の性能向上型
P-40G:P-40にTomahawk Mk.IIAの主翼を取り付けた機体。一部はソ連へ供与
P-40K:V-1710-73エンジンを搭載したP-40E改良型
P-40L:P-40Fとほぼ同様だが、一部装備品が異なる機体
P-40M:V-1710-71エンジン搭載、細かい改善点以外はP-40Kと同等の機体
P-40N:最終生産型。V-1710-81(後に-99、-115)エンジン搭載
P-40R:練習機に改造したP-40F、P-40Lの呼称。V-1710系エンジンに換装
TP-40:複座操縦士転換練習機に改造されたP-40Nの呼称
Hawk 81-A1:Model 81に似たフランス発注の機体。仏降伏のため英国へ供与
Tomahawk Mk.I:英国に供与されたHawk 81-A1の呼称
Tomahawk Mk.IIA:英国供与型。P-40B相当の機体
Tomahawk Mk.IIB:英国供与型。P-40C相当の機体
Kittyhawk Mk.I:英国供与型。P-40D相当の機体。社内呼称Hawk 87-A2
Kittyhawk Mk.IB:英国供与型。P-40E相当の機体。社内呼称Hawk 87-B2
Kittyhawk Mk.II:英国供与型。P-40FまたはP-40L相当の機体
Kittyhawk Mk.III:英国供与型。P-40KまたはP-40M相当の機体
Kittyhawk Mk.IV:英国供与型。P-40N相当の機体