ロッキード P−38ライトニング戦闘機

Lockheed P-38 "Lightning"

合衆国陸軍航空隊 他

P-38
P−38Lライトニング

 1939年1月に初飛行したXP−38は、9月にアメリカ陸軍にP−38戦闘機として制式採用された。 本機は高速・重武装を目指して双胴型という珍しい設計が採用されており、その機体は高速を発揮するだけ でなく、爆撃や偵察にも使えるという汎用性に富んだものであった。また航続距離が長いため長駆進出する 必要がある任務に就くことも多かった。英国空軍等にも少数が供与されている。有名なフランスの作家、サン =テグジュペリが戦死したときに搭乗していたのも当機(偵察型F-5B)であった。
 第二次大戦ではヨーロッパ戦線から太平洋戦線まで世界中各地で戦ったが、特に有名な戦果としては194 3年にガダルカナル島に基地を持つ第347戦闘機隊のP−38が片道900kmを飛んで、日本海軍連合艦 隊司令長官山本五十六の乗った一式陸攻を 迎撃、これを撃墜したことであろう。
 しかし戦争終結とともに軍備の縮小が始まり、発注されていたP−38の製造は取り消され、就役していた 機体も順次退役し、1949年には公式に軍から余剰品あつかいされるようになっているが、この頃には第一 線に残った機体は数えるほどしかなかった。

機体詳細データ(P−38L)
全長11.53m全高 3.91m
全幅15.85m翼面積30.47m2
自重5,806kg最大重量9,800kg
最高速度666km/h(高度7,600m)上昇限度13,400m
航続距離4.184km巡航速度524km/h
発動機アリスン V-1710-111/-113 液冷V型12気筒 1,475馬力×2基
乗員数 1名総生産機数9,924機
武装12.7mm機銃×4、20mm機関砲×1、2,000lb(907kg)爆弾×2または5inchロケット弾×10等
主要タイプ XP-38:原型機。V-1710-11/15エンジン(960hp)搭載
YP-38:生産前機。V-1710-27/29エンジン(1,150hp)搭載
P-38:最初の生産型。YP-38に似る機体。37mm機関砲×1、12.7mm機銃×4
XP-38A:与圧操縦席としたP-38改修型試験機
P-38D:水平安定板取り付け角変更、自動漏り止めタンク採用の機体
P-38E:37mm機関砲を20mm機関砲に変更したモデル
Lightning Mk.I:英国発注機。少数が英国に渡ったのみで残りは米陸軍へ供給
Lightning Mk.II:英国発注機。全機が(FまたはG型に)改修後米陸軍へ供給された
P-38F:最初の主要生産型。V-1710-49/53エンジン(1,330hp)搭載
P-38G:E型に似るが、幾つかの変更・改善を盛り込んだモデル
P-38H:G型に似るが、V-1710-89/91エンジン(1,430hp)搭載モデル
P-38J:H型に似るが小変更あり。一部機体は複座軽爆撃機に改修された
P-38K:G型の機体にV-1710-75/77エンジン(1,425hp)を搭載した原型機
P-38L:J型に似る最終生産型。V-1710-111/113エンジン(1,475hp)搭載
P-38L-5:コンソリデーテッド社で製作された機体。L型準拠
P-38M:レーダー搭載の複座夜間戦闘機型。F、K、L型を改修した
TP-38L:L型改修の複座練習機型非公式呼称。J型改修のTP-38Jもある
RP-38:P-38改修の複座機。左右非対称機体による操縦特性調査任務機
RP-38D:D型の(米空軍移行後の)改称後呼称。主に偵察任務用
RP-38E:E型の(米空軍移行後の)改称後呼称。主に偵察任務用
F-38J:J型の(米空軍移行後の)改称後呼称
F-38L:L型の(米空軍移行後の)改称後呼称
F-4:E型に4台のカメラを搭載した写真偵察機改装型
F-4A:F型に4台のカメラを搭載した写真偵察機改装型
F-5A:G型に5台のカメラを搭載した写真偵察機改装型
F-5B:J型に5台のカメラを搭載した写真偵察機改装型
F-5C:F-5Bに似るが、カメラ装備を改善したモデル
XF-5D:複座偵察戦闘機に再生されたF-5Aの呼称
F-5E:F-5Cに改装されたP-38JまたはP-38Lの改称後呼称
F-5F:カメラ装備をF-5C準拠に改修した後のF-5Bの呼称
F-5G-6:P-38L-5を改装した写真偵察機改装型
XP-49:コンチネンタルXIV-1430-9/11エンジン搭載の強化型原型。生産されず
XP-58:V-3420-11/13エンジン(2,600hp)搭載の拡大型原型。生産されず