ボーイング P−26ピーシューター戦闘機

Boeing P-26 "Peashooter"

合衆国陸軍航空隊 他

P-26C
ハワイ州ホイーラ基地所属のP−26C

 第二次大戦以降、爆撃機や旅客機といった大型機の代名詞ともなったボーイング社であるが19 20年代から30年代にかけては小型戦闘機のトップメーカーとして名を馳せていた。当機P−2 6ピーシューター(豆鉄砲の意)は、ボーイング社が戦前製造した戦闘機の最高傑作とも言える機 体である。
 1930年代初頭に自社負担で製造された原型機は、張線付きの単葉にスパッツ付き固定脚とい う複葉機から単葉機への移行期にありがちなスタイルをした機体であったが、当時主力だったP− 12複葉戦闘機(これもボーイング社の機体である)よりも優速かつ機動性にも優れていたため、 1933年に生産型111機(最終的に136機へ増やされた)の発注を受けることに成功した。
 1930年代後半になってP−35P−36などが配備されるよう になると、P−26は本土基地から海外基地(パナマやハワイ)へ移動して行き、1941年には 軍から公式に旧式として扱われるようになった。太平洋戦争開戦時に当機を使用していた実戦部隊 はフィリピンに1個飛行中隊を残すのみで、実戦への参加は無かった。
 しかし中国が購入した輸出型モデルは日中戦争で使用されており、圧倒的な数と技量を誇る日本 軍戦闘機に対し戦いを挑み、一矢を報いることもあったという。

機体詳細データ(P−26A)
全長 7.62m全高 3.17m
全幅 8.52m翼面積13.89m2
自重1,031kg最大重量1,366kg
最高速度377km/h(高度1,800m)上昇限度8,350m
航続距離579km巡航速度不明
発動機プラット&ホイットニー R-1340-27「ワスプ」 空冷星形9気筒 500馬力×1基
乗員数1名総生産機数150機以上
武装7.62mm機銃×2、45kg爆弾×2または13.6kg爆弾×5
主要タイプ Model 248:R-1340-21エンジン(525hp)搭載の原型機(3機)
Model 266:生産型機の社内呼称
P-26A:最初の生産型。R-1340-27エンジン搭載(111機)
P-26B:燃料噴射式のR-1340-33エンジンを搭載した試作機(2機/25機説有り)
P-26C:マイナーチェンジ型。R-1340-33エンジン搭載。燃料噴射装置等を改良(23機)
Model 281:輸出型。R-1340-33エンジン搭載(スペインへ1機、中国へ11機)