PZL P.24戦闘機

PZL(Państwowe Zakłady Lotnicze) P.24

トルコ空軍 他(ポーランド)

P.24A
トルコ空軍所属のP.24A戦闘機

 1930年代初頭に優秀な戦闘機P.11を 完成させたPZL(Państwowe Zakłady Lotnicze:ポーランド国立航空機製造)だったが、搭載する エンジンが、英ブリストル社とのライセンス契約により再輸出禁止となっていたため、この機体を海外顧客へ輸 出することが不可能となっていた。そこでPZL社はP.11に別のエンジンを搭載することとし、グノーム・ ローヌ社製ミストラル・メジャーエンジンを搭載するよう機体の再設計を行った。
 エンジンの入手が遅れたため原型1号機の初飛行は1933年5月となり、しかも初飛行時にプロペラの分解 事故がおこり最後は不時着という事態になってしまった。その後10月に再度飛行したが、この飛行で設計に手 直しが必要であることが判り、原型2号機に改修が織り込まれることになった。スーパーP.24とも呼ばれる 原型2号機は優秀な性能を示し、34年6月28日に国際航空連盟公認の速度記録(414km/時)を樹立す るに至った。また原型3号機はさらに強力なエンジンと強力な武装が施されることになった。
 34年のパリ航空サロンに展示された原型機は各国から強い関心を集め、トルコやブルガリア、ルーマニア、 ギリシアとの契約に成功した。トルコではライセンス生産も行われ、ルーマニアでも自国IAR社製のエンジン 搭載が行われている(またIAR社ではIAR80の 製造に際してP.24Eの部品を一部流用したとも言われている)。
 ポーランド本国の軍には採用されなかった機体であるが、諸外国では活躍しており、特にギリシア軍で使用さ れた機体は大戦初期にイタリア軍やドイツ軍を相手に良く戦い、枢軸軍爆撃機に手痛い損害を与えている。

機体詳細データ(P.24F)
全長 7.60m全高 2.70m
全幅10.70m翼面積17.90m2
自重1,330kg最大重量2,000kg
最高速度430km/h(高度4,500m)上昇限度10,500m
航続距離 700km巡航速度不明
発動機グノーム・ローヌ 14N07 空冷星形複列14気筒 970馬力×1基
乗員数 1名総生産機数(下記主要タイプ参照)
武装20mm機関砲×2(主翼下固定)、7.92mm機銃×2(前方固定)、50kg爆弾×2搭載可能
主要タイプ P.24/I:原型1号機。14Kdsエンジン(760hp)搭載、2翅プロペラ
P.24/II:原型2号機。エンジンカウルを空力的に洗練化、3翅プロペラ。スーパーP.24とも呼称
P.24/III:原型3号機。14Kfsエンジン(930hp)搭載、20mm機関砲装備。スーパーP.24bisとも呼称
P.24A:P.24/IIIに準ずる生産型。20mm機関砲、7.92mm機銃各2(トルコ向け14機+部品20機、ギリシア向け5機)
P.24B:P.24Aの搭載機銃を7.92mm×4に変更したモデル(ブルガリア向け14機)
P.24C:P.24B同様の機体だが装備品が異なる(トルコ向け26機)
P.24D:ハンガリー向けに提案された機体。受注できず
P.24E:P.24Aに似た14K IIc32エンジン(930hp)搭載(ルーマニア向け6機+ライセンス生産44機)
P.24F:14N07エンジン(970hp)搭載(ギリシア向け25機、ブルガリア向け22機)
P.24G:P.24Fに似るが武装は7.92mm機銃×4(ギリシア向け6機、トルコ内ライセンス生産30機)